この記事では、5巻以内で完結するおすすめ漫画を20作品まとめました。
短い巻数ながらも「読み応えがあって最高!」と感じた名作だけを厳選。
スキマ時間で一気に読める作品から、心に残る珠玉の物語まで幅広く紹介していくので、次に読む完結漫画を探している方はぜひ参考にしてください。
5巻以内完結のおすすめ短編漫画TOP3
1.プラテネス
- 作者:幸村誠
- 1999年発表
- 完結・全4巻
- 星雲賞コミック部門2002など
- アニメ化
宇宙物の漫画で、トップ3に必ず入ってくる作品。
ただ宇宙物といっても、主人公は宇宙ゴミを回収する仕事についており、いわゆるエリートを扱った作品にはなっていません。
いいシーンは数多くありますが、個人的には1巻でノノが月の一部を海として紹介しているシーンが凄く好き。
よくわからないんですが、心をつかまれたような気になって。
後、読んだ人には笑われるかもしれませんが、タナベのことをかなり長い間ずっと男だと思ってました。
読み返してみると、初登場から間違いなく女性だし、途中のキスシーンだって見てるんですけどね。
2.友達100人できるかな
- 作者:とよ田みのる
- 2009年発表
- 完結・全5巻
友達100人できるかなは、ちょっと変わった方法で人類を宇宙人の魔の手から守る主人公を描いたSFコメディ。
「宇宙人による地球侵略」、「それを阻止するために時間を逆行する」など、本格的なSFバトル的な展開が行われそうな状況なのに、問題解決方法は、100人の子どもと友達になるというこの設定!
まず、この面白さにやられちゃいますね、友達100人できるかなを読み始めると。
藤子・F・不二雄や星新一のショートショート小説をほうふつとさせる面白さはあるけど、他に類を見ない設定ですからね。
でも、友達100人できるかなの本当にすごいところは、設定の面白さだけで終わらず、全5巻の中編作品にまとめ上げた作者の技量。
読んでいると自分の少年時代がよみがえり、思い出さずにいられないノスタルジックな雰囲気。
大人の目を通したからこそわかった、当時気づかなかった子どもたち悩みとその解決策。
ときおり現れる、謎を呼ぶSF展開。
そういった様々な要素や面白い展開を重ねていって、最後まで期待を裏切らない素晴らしい作品に仕上げてくれていますから。
知名度は比較的低い漫画ですが、設定の面白さだけに頼って出オチになったり、間延びしたりすることもない、隠れた名作であり最高に好きな漫画の1つです。
3.かくかくしかじか
- 作者:東村アキコ
- 2012年発表
- 完結・全5巻
- 第8回マンガ大賞など
- 実写映画化
東村アキコさんの漫画で一番好きな漫画。
自伝?エッセイ?分類は微妙ですが、東村アキコさんが、美大受験のための塾に通い始めたころから、漫画家として生きていけるようになるまでを描いた作品です。
人生の中のどこかを切り取って描いた、同様の作品はこれまでもありましたが、ここまで長いスパンを描いた作品って少なくて、非常に興味深かったですね。
また、現在東村アキコさんが多筆な原因もわかりましたしね。
なにかと騒がせるエピソードもある東村アキコさんですが、「かくかくしかじか」を読むと、結構イメージが変わってきます。
(ある意味、弟の森繁拓真さんの「いいなりゴハン」よんでもイメージは変わりますが)
特に、最終巻を読むとね。
5巻以内完結のおすすめ短編漫画を紹介
食う寝るふたり 住むふたり
- 作者:日暮キノコ
- 2012年発表
- 完結・全5巻
同棲8年目の男女の話なんですが、1つの事柄を男性目線と女性目線で描いているのが、非常に斬新。
男性が、ちょっとトンチンカンなことを考えている姿を楽しむのがメインになるでしょうね。
ただ、彼氏や旦那にフラストレーションを持っている女性が読んだら、「うんうん、そうだよね!」と共感を覚え、ストレス発散になるかもしれません。
花田少年史
- 作者:一色マコト
- 2006年発表
- 完結・全5巻
事故でお化けが見えるようになった男の子が主人公の、人情物とか感情物といった感じのお話。
感動要素も素晴らしいんですが、個人的には物語全体にある懐かしさに惹かれています。
まだ生まれてもいない時代なのに、感じてしまう、この懐かしさは。
三丁目の夕日を読んでいるときに感じた物に近いかも。
花田少年史の方が、多少時代は先ですけどね。
振り向くな君は
- 作者:安田剛士
- 2015年発表
- 完結・全4巻
アニメ化もされた人気サッカー漫画「DAYS」の前日譚にあたるサッカー漫画。
「DAYS」でほぼ説明なく出てきたキャラとか、こっちを読むとわかるので、より楽しめるかも。
ただ、こちらを先に読むと、「主人公達が敵になってる!」と、「DAYS」を読んだとき面食らうかもしれませんが。
単体としても面白いサッカー漫画でオススメ。
大阪ハムレット
- 作者:森下裕実
- 2006年発表
- 完結・全5巻
読んでいると、ものすごく心が痛くなってくる話の多い短編集。
しかも、キャラたちに起こる問題は、どうしようもない、どうやって避けたらいいかわからないようなものばっかりで。
けど、それでも読み進めたくなる魅力を出すのは、さすが森下裕美さんだけあります。
作者が女性だけに、女性の目線で描かれていますので。
普段漫画をあまり読まないような大人の女性にぜひ読んでほしい作品です。
GREEN~農家のヨメになりたい~
- 作者:二ノ宮和子
- 2006年発表
- 完結・全4巻
本作は、農家の跡取りに一目ぼれして、東京から田舎に押し掛けてきたの織りなす農業ラブコメディ作品。
「天才ファミリーカンパニー」や「のだめカンタービレ」に比べて、イマイチ地味な扱いを受けがちな本作。
でも、ストーリー物としては、その2つに負けてない面白さがあります。
農家の男性に恋したために、農業に参加していく話なので。
企業買収やオーケストラに比べると地味ではありますが^^
ラブロマ
- 作者:とよ田みのる
- 2003年発表
- 完結・全5巻
「ラブロマ」は、生真面目な男の子が好きな女の子にとにかくアタックし続けるラブコメ漫画。
断られてもひたすら口説く男の子の行動と、それにたじたじになる女の子の反応が面白い作品です。
これだけだとよくある感じに聞こえるかもしれませんが、キャラが独特なおかげで他にはない作品になっているんですよね。
キャラの考えは突飛だし、間もなんかおかしい。
でも、真剣だから愛さずにはいられない2人。
とよ田みのるさんの作品は、どれも独特な性格なキャラが出てきますが、最もそれが色濃くでているのは本作かもしれません。
俺はまだ本気出していないだけ
- 作者:青野春秋
- 2012年発表
- 完結・全5巻
おっさんがいきなり漫画を描き始める話。
ギャグなのに、主人公の痛さがすごすぎて、読んでてつらくなってくることも。
でも、最後は優しい気持ちになって読み終われるのが不思議な漫画です。
ピンポン
- 作者:松本大洋
- 2012年発表
- 完結・全5巻
「ピンポン」は、卓球漫画の代名詞的な作品。
卓球について漫画で読みたいとき、決して外すことができない漫画だと思います。
卓球にそこまで興味がなくても、個人的に一度は読んでおくのをおすすめしたいと思っています。
スポーツ漫画でストイックなのに、泥臭くもないという、あまり見たことがない不思議な作品なので。
よくこんなことできたなと思う傑作です。
夏の前日
- 作者:吉田基已
- 2012年発表
- 完結・全5巻
モラトリアムの、子どものとも大人のともいえない微妙な恋愛を描いた作品。
他にない空気が作中に流れていて、それにハマるとやめられなくなる魅力があります。
多分、初めて読んだら哲夫の身勝手さにブチギレ金剛になるでしょう。
男性なのに、晶の立場になって考えてぶちぎれちゃいましたよ。
まかまか
- 作者:美川べるの
- 2012年発表
- 完結・全4巻
シュール系四コマを得意とする美川べるのさんのストーリー物。
かなりこじらせた喪男と、かなりきてる女子高生によるハイテンションコメディになっています。
ラブ要素もあるにはありますが、まぁ魚の横のはじかみみたいなもので^^
女神転生のアンソロジー書いているころからの大ファンで、美川べるのさんの書く四コマ漫画がかなり好きなんですが。
この作品には四コマ漫画の時に感じたシュールさが感じられて、たまりません。
姫騎士さんとオーク
- 作者:BLZ
- 2016年発表
- 完結・全3巻
「姫騎士さんとオーク」は、合コンで出会った姫騎士とオークが、イチャつきまくるコメディ+α作品。
ふたりのやりとりはファンタジーの住人らしからぬほど生活感に満ちていて、妙にリアルな日常が笑いを誘います。
(方向性は少し違いますが、「巴マミの平凡な日常」的な感じの生活感があふれてる感じ)
ちょっとした仕草や会話の端々まで、「実際にいそう」と思わせる空気感があるのが面白いところ。
さらに本作がユニークなのは、ただのいちゃいちゃ漫画で終わらないところ。
物語の合間には、彼らが生きる世界に100年前起きた大戦争の影が差し込み、複数の種族を巻き込んだ過去の因縁がちらりと顔をのぞかせます。
のんびりとした日常と重厚な歴史の断片が交差することで、シーンひとつひとつに奥行きが生まれるのも魅力。
1回目は軽く楽しみ、2回目は背景を踏まえて味わう、なんて読み方ができる作品です。
B.B.JOKER
- 作者:にざかな
- 1999年発表
- 完結・全5巻
最近減ってきて、寂しく思っているシュール系四コマ漫画。
本作は、そんなジャンルでちゃんと上質な作品を作り続けてきた「にざかな」のデビュー作。
シュール系の作品は1人で全部やらないと難しそうなのに、2人で書くのってできるんだなーと、感心させられましたね。
常に爆笑しているわけではないですが、ツボに入るとかなり危険。
サーバント×サーバント
- 作者:高津カリノ
- 2011年発表
- 完結・全4巻
公務員ラブコメディといった感じの、文字にすると違和感のありまくる内容のお話^^
出オチ要因になってもおかしくなかったのに。
いつの間にか「あれ?高津カリノさんのキャラの中で一番かわいいのってルーシーじゃ?」とまで思わせてくるルーシーを愛でましょう。
Another
- 作者:綾辻行人、清原鉱
- 2012年発表
- 完結・全4巻
アニメ化もされた、綾辻行人さんのホラーミステリーといった感じの小説をコミカライズした作品。
小学生のころに十角館を読んでからのファンなので、基本的に厳しめな目になってしまうんですが。
それでも、清原紘さんの描写は、妖しく魅力的で作品の雰囲気にあっているなと思わされました。
映像化作品の中では、アニメ版よりも好き。
ホームセンターてんこ
- 作者:とだ勝之
- 2008年発表
- 完結・全5巻
名前の通りホームセンターのグッズを題材にした漫画。
ここででてくるのは、DIYを本気でやっている人にとっては知ってることが多そうで。
どちらかというとDIYに興味があるけど、まだ詳しくないといった人が読むと1番面白いかも。
ひとり暮らしの小学生(+中学生)
- 作者:松下幸市朗
- 2016年発表
- 完結・全4巻
「ひとり暮らしの小学生」は、タイトル通り小学生(リンちゃん)が一人暮らしをしていく4コマ&ストーリー漫画。
両親を事故で亡くしたリンちゃんが、両親の食堂を切り盛りしながら生活していきます。
時にまわりに助けられ、時にかわいそうな目にあうストーリー。
でも、最終的にみんなリンちゃんに優しいので読んでいるとほっこりします。
空が灰色だから
- 作者:阿部共実
- 2015年発表
- 完結・全5巻
なんというか現代アートみたいな漫画です。
シュールギャグ&病み系みたいな感じ。
大ハマリする人がいる一方で、絶対に受付けない人も一定数いるでしょうね。
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以上、5巻以内で完結したおすすめ漫画を紹介してきました。
超有名作から、そんなに知られていない作品まで入っていると思います。
とりあえず、特におすすめの5作品をもう一度紹介するとこのようになります。
- プラネテセス
- 友達100人できるかな
- かくがくしかじか
- 食う寝るふたり 住むふたり
- 花田少年史
- 振り向くな君は
- 大阪ハムレット
- GREEN~農家のヨメになりたい~
- ラブロマ
- ピンポン
思いつくままに書いたので、5巻以内の漫画はまだまだあり、また良いのがあれば、追記していくと思います。
以上、超面白いおすすめ漫画の中から5巻以内で完結した30選をご紹介、でした。
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よくある質問(Q&A)
Q1. 5巻以内で完結する漫画には、どんな特徴がありますか?
A.5巻以内で完結する漫画は、ストーリーがコンパクトにまとまっていて読みやすいのが特徴です。短い巻数ながらもテーマ性が強く、起承転結がしっかりしている作品が多いため、短時間で濃厚な物語を楽しみたい方におすすめです。
Q2.5巻完結の漫画は初心者にも向いていますか?
はい、非常に向いています。長編に比べてハードルが低く、気軽に手に取りやすいのが魅力です。ジャンルも恋愛・ミステリー・SF・ヒューマンドラマなど幅広いため、漫画初心者から漫画好きまで幅広い層に楽しんでもらえます。
Q3.5巻以内の完結漫画はどこで読むのが便利ですか?
A. 書店や電子書籍サービスで手軽に購入できますが、とくに電子書籍ならまとめ買いや一気読みがしやすくおすすめです。サービスによっては無料で試し読みできる作品もあるので、気になるタイトルを気軽にチェックできます。
Q4. 他にも短めで読みやすい完結漫画の記事はありますか?
A. はい、当サイトでは「1巻完結漫画」「3巻以内完結漫画」「10巻以内完結漫画」といった巻数別のおすすめ記事を用意しています。気になるボリューム感にあわせて、自分にぴったりの作品を探してみてください。
Q5.読みごたえのある5巻完結の漫画はありますか?
もちろんあります。5巻という制約の中で、濃密なドラマや意外な展開を描き切った名作は多数存在します。ページ数に頼らず、構成力やキャラクターの魅力で勝負している作品が多いため、むしろ「短くても深い」と感じられることも少なくありません。
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