マイナーなのにガチで面白い漫画おすすめ23選|人気作に飽きた方に読んで欲しい隠れた名作を紹介

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マイナーなのに 面白い おすすめ漫画

「みんなが知ってる人気漫画はもう読んだし、次はちょっとコアな作品が読みたい!」

そんなあなたにぴったりの、読めばハマるマイナー漫画を厳選して紹介していきます。

「鬼滅の刃」や「進撃の巨人」のようなメジャー作品ではないものの、読んでみると抜群に面白い名作漫画が実はたくさん隠れています。

この記事では、そういった隠れた名作漫画の中から、特に「ガチで面白い」と感じたマイナー漫画だけを集めました。

数多くの漫画を読み漁ってきた中で出会った選りすぐりたちですので、ぜひ参考にしてみてください!

 

心が震える!ヒューマンドラマ系マイナー漫画

地図にない場所

  • 作者:安藤ゆき
  • 2022年発表

地図にない場所は、中学生男子とアラサー女性による心の交流を描いた漫画。

特別大きな失敗をしたわけでも、特別誰かに攻撃されているわけでもないが、何か息苦しい中で生きている中学生の悠人。

母のために続けていた職(バレリーナ)を失い、その母まで失ってしまい、アラサーになって初めて自分のために生きるようになった琥珀。

そんな2人が、都市伝説となっている地図に載っていない「イズコ(何処)」を探しつつ、仲を深めていく作品です。

自分よりも終わっているやつが見たいという、なかなかインパクトのある攻撃的な想いが目をひいて読み始めた作品でしたが、作品全体の雰囲気は真逆。

読んでて心が穏やかになるというか。

途中にざわつく出来事なんかがあっても、その後の悠人と琥珀の会話を読んでいると、次第に心の波が治ってくるような気分になれる。

カフェでお茶とかしながら読みたくなる作品です。

最初期待したものとは違いましたが、「読んで良かったなぁ」と思える作品でした。

ただ、クセが全くないかというとそうではなく、やはり中学生男子とアラサー女子の組み合わせという要素は随所にきいてきます。

これまで普通の生活を切り捨てて生きていた琥珀は、かなり浮世離れした内面を持っており、小学生ぐらいのような感性だと感じることが多いこともあって、いいコンビになっているので、基本的には穏やかさに影響はありません。

でも、ふとした時にやっぱり年齢差が顔を出してきて、いつその関係が壊れてしまうかわからない不安感が顔を出してくるので、これがいいアクセントになっているんですよ。

 

じゅういちぶんのいち

  • 作者:中村尚儁
  • 2010年発表
  • 完結・全9巻
  • 実写映画化

一見するとサッカーまんがですが、その実は、サッカーにかかわった人の人間模様を描く漫画です。

多分サッカーをテニスやバスケなどの他のスポーツに入れ替えてもなりたつでしょう。

なので、本格的なサッカーまんがを期待すると、肩透かしをくらうかも(終盤以外)。

でも、スポーツの魅力って試合だけじゃないんですよね。

スポーツの試合以外の魅力にも触れてみたいときには、うってつけです。

ただ、最後はキレイな〆だと思いますが、あの献身的な奥さんもいたことを思うと、ちょっと微妙な気分になりました。

 

ものがたりゆんぼくん

  • 作者:西原理恵子
  • 2010年発表
  • 完結・全4巻
  • 手塚治虫文化賞最終選考1997など

「毎日かあさん」で有名な西原理恵子さんの初期の4コマ漫画。

田舎で、お母さんと2人で暮らす、少年が主人公のお話で、幼少期、少年期、そして旅立ちに分かれてが描かれています。

人生で初めてちゃんとした漫画に触れたのが、この「ものがたり ゆんぼくん」。

今でもそのときのことが思い出せて、強烈な印象になっています。

読んだのは、イカと大根の煮付けのために、ゆんぼくんが母に大根を煮させられているという、とんでもなく地味な回でしたが。

ある意味、私の漫画人生のスタートとなった作品です。

今読むと「ぼくんち」や「パーマネントのばら」とかと比べて、まだまだ固まっていない部分はあります。

でも、最後の田舎への郷愁をかきたてる雰囲気やぐっと来る台詞など、ふいにこちらの涙腺を緩くさせてくるあたり、間違いなく西原作品だなーと感じられますね。

かなりやばいので、ホームシックになってる人や母親が年をとってきたのを感じながら遠くに住んでいる人は注意が必要です。

基本がギャグ作品なので、こちらの心が緩んでいる隙をついてきますから。

 

平成敗残兵すみれちゃん

  • 作者:里美U
  • 2024年発表
  • このマンガがすごい2025オトコ26位

平成敗残兵すみれちゃんは、31歳元地下アイドルが高校生の従兄弟とともに再起(?)をはかる物語。

アイドルをやめてから、なかなかにひどい生活をおくっていた「すみれ」。

そして、輝くアイドル姿のすみれに脳を焼かれたばかりに、現在のすみれの姿を見かねた「ゆうせい」。

そんな彼が、世の中にリベンジするため、カラダだけはいいんだからと、同人グラビア集を出すことを持ち掛けるところから始まる作品です。

ストーリー展開によっては、ものすごく暗いシリアスな作品にすることもできたんであろう本作の題材。

でも、本作はコメディよりなっていて、気軽に読めるんですよね。

露骨に笑わせてくるといった風ではないのですが、すみれや、その周りに集まってくる残念な人物たちのひどさがコミカルに描かれてるし。

また、やけに生々しい描写がふいに入ってきて、ついクスッとしてしまう。

そんな風に作られている作品ですから。

気軽に読めるストーリー物を探している方にはかなりおすすめです。

 

成長が面白い!少年・バトル系おすすめマイナー漫画

廻天のアルバス

  • 作者:牧彰久、箭坪幹
  • 2024年発表

廻天のアルバスは、邪道の皮をかぶった王道のファンタジー冒険漫画。

数十回死に戻りを経験し、その際に何度も魔王を倒している主人公アルバス。

しかし、求める結果を達成するには時間がかかりすぎてはいけないと知り、結果、極限まで時間にこだわった魔王討伐を目指すことに。

そして、それに必要な能力を持つヒロインを、雑に仲間にして新たな冒険に赴く。

そんなところから始まる作品です。

「あ!RPGでRTA(Real Time Attack)させられてるゲームキャラクターをリアルに描いた漫画だ!」なんて思いながら読み始めた本作。

ループで得た知識を早さのためだけに使い、そのためには結構ひどいこともするし、考えてることもなかなかゲスい。

「ゲームキャラクターがRTAに取り組もうとしたら、たぶんこんな風になるんだろうな」ということがコメディタッチで描かれており、視点の面白いギャグマンガだと確信して、くすっとなりながら楽しんでました。

でも、1巻のラストで、勇者が早さに取りつかれた本当の理由を知り。

2巻以降、早さのためにこれまで切り捨ててきたはずのものを、新たな形でまた手にしていく姿を見て、イメージが一変。

なかなかにハード、かつ心温まる、少しダークだけど王道なファンタジー漫画になっていて、感心させられちゃいましたよ。

軽く面白い序盤で読者の興味を引き、読者がかかったら本番をはじめていくという流れが、あまりに見事だったので。

こういうイイ意味で読者をだましてくれる漫画はたまりませんね。

 

テンマクキネマ

  • 作者:附田祐斗佐伯俊
  • 2023年発表
  • 完結・全3巻

テンマクキネマは、名作脚本家の幽霊に取りつかれた中学生男子と、その仲間たちによる青春映画漫画。

自分の夢との向き合い方に悩む主人公と、親との向き合い方に悩むヒロインが、映画製作を通して成長していく姿を中心に描いた作品です。

全3巻の作品だけにメインストーリー以外の描写は少なめですが、その分はじめから終わりまでの流れがすっきり。

それに、主人公・ヒロインはもちろん、彼らを支える友人たちのキャラクターの良さも加わって、非常に爽やかな読後感がえられる作品になっていますね。

この爽やかな読後感は、本当の自我に目覚め始める中学生が主要メンバーだからこそ出たように思うので、映画を作るのが大人でも、高校生でもなく、中学生にしたのは大ヒットだったと思います。

「これぞ短編漫画!」と言える、短編漫画らしい短編漫画なので、サクッと読みたい人にはかなりおすすめです。

 

ガンバ!Fly high

  • 作者:菊田洋之
  • 1994年出版
  • 完結・全34巻
  • 小学館漫画賞少年部門受賞1997など
  • アニメ化

ガンバ!Fly highは、運動音痴な少年が「楽しい体操」と出会い、たくましく成長していく体操漫画。

1990年代にはアニメ化もされましたが、いま話題にする人はだいぶ少なくっていると思います。

正直、体操については、全く分からないし、オリンピック見ても「なんかいっぱい回ってる」ぐらいの感想しかなかったんですが、この漫画に出合ってから一変しました。

技の描写が凄くて、現実にやっているのを見てもわかるようになったんですよ。

さすが元金メダリストの森末慎二さんが原作者してるだけのことありますね。

(だいぶ長いこと、構成がしっかりされているので、てっきり森末さんは監修で、原作者はプロの漫画家がしているものだとばかり思っていました。)

また、ストーリーも良くて、最高に盛り上がったのはオリンピック選考会のところだと思うんですが、普通ダレてきてもおかしくない終盤にピークをもってこれるのは、ただただ凄いです。

 

パラショッパーズ

  • 作者:福地翼
  • 2025年公開
  • 全3巻

「パラショッパーズ」は、設定を聞いた時点でちょっと笑ってしまったサバイバル系の異能力漫画です。

というのも、出てくる異能力がやたらとしょぼい。

藁を一本だけ動かせる能力とか、パンをパンパンにできる能力とか、「それ何に使うの?」と思わず突っ込みたくなるものばかりで、最初は完全にネタ枠だと思っていました。

ただ、読み進めていくと印象が変わります。

異能力バトルや異能力の売買でポイントを稼がないと死ぬ、というルール自体はかなりシビアで、デスゲームとしての土台はしっかりしているんですよね。

その上で、「結局は能力そのものよりも応用力がものを言う」という展開になっていくのが面白いです。

緊迫した状況のはずなのに、全体的な空気感はどこか緩め。そのギャップも、この作品ならではだと思います。

個人的に好きなのは主人公のキャラクターです。

人と違うことをとにかく肯定していて、新しいものが大好き。その価値観が行動にも一貫して表れていて、いい味を出しています。

サバイバルものやデスゲーム系の漫画だと、なぜか自然と主人公の周りに人が集まってくることが多いですが、本作はその理由がかなり明白。

努力家だからとか、優しいから、ではなく、「そういう人間だから人が惹かれる」という納得感が強くて、そこがかなり好みでした。

まだまだ展開次第なところはありますが、デスゲーム系としてどう転がっていくのか、素直に期待しています。

 

没入感がすごい!サスペンス・SF系マイナー漫画

ファイアパンチ

  • 作者:藤本タツキ
  • 2016年発表
  • 完結・全8巻
  • このマンガがすごい2017オトコ3位など

ファイアパンチは、予想だにしない展開が続いていくダークファンタジー漫画。

吹雪が常に吹き荒れる世界において、再生能力を持つ少年が、妹を焼き殺した消えない炎の能力者に復讐を果たすため旅を続けるという作品。

主人公自身、妹の仇によって消えない炎で燃やされていますが、自身の再生能力が幸いし、焼かれていく端から回復し姿かたちを保っています。

常に焼かれ続ける苦痛の中にいるので、それが本当に幸せかは別ですが。

吹雪が吹き荒れはじめてから長くて、まともな思考じゃ生きていけない世界なので。

メインキャラだけでなく、普通のキャラもみんな道徳観念なんか消し飛んでいるんですが。

なのに、キャラたちの言動がやけにリアルで、作品全体が非常に特殊な雰囲気をしています。

バトル漫画のような始まりをし、ちょくちょくバトル要素をはさんできますが。

青年たちの葛藤や救いといった部分に脚光をあびせてくるあたり。

作者がどんな思考回路をしているのか、非常に気になる作品です。

最後はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか評価が分かれるところですが、個人的にはこれはこれでハッピーエンドだと思いたいですね

 

ザシス

  • 作者:森田まさのり
  • 2023年発表
  • 完結・全3巻

ザシスは、定番のようで特別なサスペンスミステリー漫画。

中学生教師としてイジメをどのように扱うべきか頭を悩ませていた主人公の元に、中学校の同級生が殺害されたというニュースが飛び込む。

時を同じくして、主人公の彼女が務める出版社に奇妙な小説が投稿され。

その小説と実際にあった殺人事件とがリンクされていることがわかったとき、これまで蓋をしていた中学校の頃のイジメとそれにまつわる事故の記憶が蘇る。

そんなところから始まる作品です。

過去の出来事からの復讐譚というのは、サスペンスミステリー作品では定番の導入ではあります。

でも、投稿されてきた小説とのリンクという要素をプラスすることで厚みを出し。

さらに、圧倒的な画力で持って人物の機微を描写することで、特別な作品に仕上がっているんですよ。

特に、人物の機微を画像でもって描けるというのは、サスペンスを漫画で描くことの最大のメリット。

ここに強みがあるというのは、本当に素晴らしいです、読んでいての没入感が全く違いますから!さすが、「ROOKIES」や「べしゃり暮らし」で濃厚な人間ドラマを描いた森田まさのりさんが描いた作品だけあります。

 

百万畳ラビリンス

  • 作者:たかみち
  • 2013年発表
  • 完結・全2巻    
  • マンガ大賞5位2017など

百万畳ラビリンスは、無駄をはぶき、短くまとめきった脱出系SFミステリー。

作者のたかみちさんって海のイメージが強かったので、異世界みたいなSF世界に舞台にしたこと。

また、恐怖を利用してせずに脱出系作品を描き切ったことに驚きました。

個人的に、主人公の礼香の性格にイライラしないか。

それが面白く感じるかどうかの分かれ目になるんじゃないかと思ってます。

もし、イライラしなかったなら、引き込まれる面白い作品です。

特に、後半になるにつれて。

 

胸キュン!恋愛・ラブコメ系マイナー漫画

喰う寝るふたり、住むふたり

  • 作者:日暮キノコ
  • 2012年発表
  • 完結・全5巻
  • テレビドラマ化

様々なシチュエーションを男性、女性の両方の目線で描くという斬新な手法の漫画。

1つのシチュエーションを男性回と女性回の2つの回ばらばらに描かれてるんですが。

同性を8年もしてるのに、甘い夢見がちなことばかり考えてる男性目線の後に。

現実的な視点で見ている女性目線で描かれたものを読むと、そら恐ろしくなりますよ^^

男性と女性では、こんなに考えてることが違うのかと確認させられるので。

彼女や奥さんの扱いに困っている人は、是非一読あれ。

ちなみに、女性がこの本を読むと「そうそう!そうなんだよ!」と共感しまくりらしいです^^

なので、彼氏や夫に不満を持っている女性にもおすすめのようです。

 

おいピータン!!

  • 作者:伊藤理佐
  • 1998年発表
  • 講談社漫画賞少女部門受賞など

大人の男女がすごす日常生活のワンシーンを、作者独自の視点からきりとって、くすっとした笑いに変えてくれる1話完結のオムニバス漫画。

普通の人とは一線を画する、思いもよらないところに目をつけ、それをまとめあげるのが天才的に上手いんですよ、この作者は。

例えば、フランス語には男言葉と女言葉があると知った主人公とその彼女が、適当にその辺にあるものをオスかメスか決めていく(例.オスパスタ=ナポリタンとか)。

それだけの話をちゃんと1つの話としてまとめ上げてますからね。

後、ご飯とお酒の描写がものすごく多い!

こだわりの料理がドンドンでてくるとかそういうのはなくて、出てくるのは日常的なモノばかり。

また、湯気や香りがつたわってくるようなリアルな描写もほぼなし。

それにもかかわらず、出てくる料理やお酒たちがめちゃくちゃ美味しそうに感じるんですよね。

普通のものが普通に美味しそうと思える、稀有な存在でして、肩の力を抜きながら読める漫画だと思います。

 

なのな フォト ゴロー

  • 作者:森下裕美
  • 2017年発表
  • 完結・全4巻

名のはフォトゴローは、普通にしていたら絶対に出会わないであろう孤独な男女が、ふとしたきっかけから交流を深めていく、少し切ない四コマ漫画。

作者の森下裕美さんは、『少年アシベ』のようなほのぼのとした漫画と、『大阪ハムレット』のような心を締め付けてくるような漫画の両方を描ける漫画家ですが、本作はその間のような作品です。

かわいいらしいキャラクターを出しているし、徐々に仲良くなっていく二人の関係は心温まるものがある。

でもそれと同時に、現代の若者が抱えているような閉塞感といったものを上手く取り入れていて、読んでいると切なくなってくるんです。

ゆっくり落ち着きながらしながら漫画を読みたいという人に最適な漫画ですよ。

 

喜喜

  • 作者:宇仁田ゆみ
  • 2003年発表
  • 完結・全1巻

宇仁田ゆみさんの初期の短編漫画集。

最近は「うさぎドロップ」などのほんわかした作品が多くて、いまだとまどっていますが。

もともと宇仁田ゆみさんは、かわいいけどやっかいな女の子が出てくる作品をよく書いていました。

普通のラブコメには絶対出てこないような、だけど魅力的な女の子がでてくる。

これは、そういう作風の代表作の1つの短編集です。

宇仁田ゆみさんは、長編と短編ではちょっと印象が違っているんですが、私は、こういった短編集が好きなんですよねー。

 

サクッと笑える!ギャグ系マイナー漫画

おじ転生~悪役令嬢の加齢なる生活~

  • 作者:相葉キョウコ
  • 2024年発表

「おじ転生」は、処刑された悪役令嬢が、異世界(現代日本)の不健康なおじさんに転生する逆異世界転生ギャグ漫画。

異世界貴族から日本の中年男性という、まさかすぎる転生先で繰り広げられるギャグの連打に、開始数ページで心を掴まれました。

テンポが驚異的に良く、実際はもっと時間をかけて読んでいるのに、体感5分で1冊読み終えてしまったと思ってしまうレベル。

でも内容は意外としっかりしていて、サクサク読みながらも、主人公の成長や内省もきちんと描かれています。

また本作は画力も高く、登場キャラは若い女性も、若いイケメンも、なんならおじさんたちでさえ、綺麗でかわいく描かれています。

ただ、元の身体の持ち主の生活感や不衛生さまで、高い画力でもって描かれているんですよね…リアルすぎて、正直ここはもう少し画力を落としてほしかった(笑)

後、本作の魅力で忘れてはいけないのが主人公の成長。

これまで多くの場面でダメ出しをしてきた主人公が、転生することで「される側」として体験。

それによってまわりに苦労かけていたことを自覚していき、じわじわと浄化されていく主人公の姿は、見ていてすがすがしいものですから。

シリアスな伏線もあるけど、そんなことよりまずは主人公のズレた言動に目が行ってしまう、そんな「笑いと癒し」が詰まった作品です。

 

C級さらりーまん講座

  • 作者:山科けいすけ
  • 1994年出版
  • 連載中
  • 文芸春秋漫画賞1994など

会社に1人はいそうなダメ社員を、さらにダメにしたキャラが中心なので、かっこいい大人はほとんどいない(鬼頭課長など極少数がかっこいいぐらい)。

また、くすっとした笑いはありますが、大爆笑はほぼない。

あの値段なのに、1ページに2つの四コマという四コマ漫画界の常識を覆し、1ページに1つの四コマしか載せない。

批判的できる点はいくらでも思いつくんですが、不思議な魅力があってつい買ってしまうんですよね。

本屋で手持ちが少ないのにいくつも欲しいものを見つけてしまったときも、まずこの漫画を買ってしまうぐらい。

「パパはなんだかわからない」なんかもそうだったので、山科さんの描く絶妙な空気がなせるわざなんでしょう。

そして、山科さんの作品は他にもある中で、次々にキャラを登場させれるこの漫画が、その空気を感じられて、一番好きですね。

ちなみに、森下裕美(少年アシベの作者)さんの夫です。

 

ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜

  • 作者:酒井大輔
  • 2021年発表

ゴリせんは、ある意味、究極の予定調和のギャグ漫画。

パニック作品やホラー作品でよくみる危機的状況に陥る→なんやかんやで無事

基本的にこれを繰り返すだけの1話完結のギャグ漫画なんですが、これがすごく面白いんです!

絶対どうなるか予想がつくのに、それでも笑わせてくる不思議な展開力がありますから。

また、以前出てきた危機(?)がシレッと日常生活にとけこんで、新たなストーリーを作っていくところも好きです。

こういったタイプの漫画は、慣れが一番の敵で、読み進めると飽きてくるということが意外とあります。

でも、ゴリせんのように新しい要素を定期的に組み込んでくれると、そういったことがなく長く楽しめますからね。

個人的にジワジワ笑いがきたので、単行本で一気に読むのおすすめです。

 

雑兵めし物語

  • 作者:重野なおき
  • 2022年発表

雑兵めし物語は、戦国時代の雑兵がどのようなものを食べ、どのような生活を送っていたのかを描いた4コマ漫画。

戦国時代ものといえば、武将や軍司を題材にしたものが定番ですが、本作の題材はまさかの雑兵。

作者である重野なおきさんの作品は昔から好きでよく読んでいるのですが、本作が出たときは度肝を抜かれましたね、そんな題材で4コマ漫画ができるのかと。

しかし、予想に反し、勉強になる上に面白く、ちゃんと良い4コマ漫画になっていました。

歴史的事実をベースに、登場キャラクターたちがイキイキと動き、そしてしっかりオチを作っていく。

こういったあたり、さすが「信長の忍び」や「軍師 黒田官兵衛」など、歴史ものの4コマをいくつも輩出している作者だけありますね。

ちなみに、「雑兵めし」とは全然関係ないのですが、重野なおきさんには、これまでも何回か驚かされたことがありまして。

その中で、一番大きかったのは、先生もの、フリーターもの、女子ソフト部ものなど、日常系4コマ漫画を連続して出していた中での、急な歴史もの4コマ漫画(「信長の忍び」)を出してきたときでしたね。

 

ゆるくて癒される!空気感が最高な日常系マイナー漫画

まるさんかくしかく

  • 作者:東村アキコ
  • 2023年発表

「まるさんかくしかく」は、作者(東村アキコ)が小学生時代を振り返る半自伝的エッセイ漫画。

1985年の宮崎県を舞台に、小学4年生・林アキコの毎日が、個性的な友人や大人たちに囲まれて過ごす日々が描かれています。

映画化された「かくがくしかじか」、実写ドラマ化された「ひまわりっ ~健一レジェンド~」に続く、自伝漫画シリーズですので、これらが好きな方はきっと好きになる漫画だと思います。

本作の魅力は、なんといっても「予想外のエピソード」。

「東村アキコの新作だ~」と楽しみに読み始めたら、第1話からいきなりチキン南蛮ひとつで話を展開させてくるとかいう、思いもつかないことやってこられて、すぐさま心をわしづかみにされましたよ。

そして完全にやられたのは、お弁当にうちわエビの回。

他の回に比べてことさら面白い回というわけではないのですが、予想外すぎて笑いのツボに入ってしまったんですよね。

また、東村アキコの自伝的漫画の定番である、登場キャラクターの面白さは本作でも健在。

「ひまわりっ ~健一レジェンド~」のメインキャラクターでもある父・ケンイチの破天荒ぶりは相変わらずで、すぐに爆笑させられるんですが、先生たちも負けていないことに驚かされました。

ものすごい子供時代送ってたんだなと。

でも、そんな大人たちも、これまた個性的な小学生の頃の友人たちも距離感が近くて、なんだかんだで温かい人間関係になっており、読んでいて笑いながらもホッとさせられました。

大げさな展開があるわけじゃないけれど、日常の中に「ここまで描けるのか」と唸らされるエネルギーが詰まっている漫画ですね。

 

デベロッパーズ~ゲーム創作沼へようこそ~

  • 作者:新井春巻
  • 2024年発表

デベロッパーズは、たまたま出会った男女がインディーズゲームを創作していく物語。

ゲームが大好きすぎて、ゲーム会社に勤めるようになった主人公。

しかし、大きな会社でゲーム制作に加わっても、仕事が部署ごとに分断されていて、自分の意見が反映されることはないという問題に直面する。

「自分の意見が取り入れられたら、もっと面白いゲームが作れる」のにというモヤモヤを抱えたまま日々を過ごすが、ふとしたきっかけでインディーズゲームの発表会に参加することになる。

そして、そこで運命の出会いを果たすことに。

そんなところから始まる作品です。

扱っているのがメジャーゲームではなく、インディーズゲームということに特色がある本作。

メジャーゲーム作りとインディーズゲーム作りとではこんなに違うものかと、大変興味深く読ませてもらいました。

作る側のゲームに対する思い入れ、批評の作法、世界観の重要性などなど、小規模な世界であるからこその独特の発展を遂げていることが伝わってきますからね。

メジャーゲーム作りに関する漫画というのはこれまでいくつも楽しんできましたが、それらとはまた違った側面からゲーム作りの面白さを伝えてくれるので、より深くゲームに対して興味が持てるようになった気がします。

 

派遣社員松島喜久治

  • 作者:ふじのはるか
  • 2007年発表
  • 完結・全8巻

「こういうおじさんになりたないぁ」と思わせてくれた作品です。

主人公の喜久治さんは、ラビットのような旧車のバイクいじりを趣味にして、気が効いて優しいんだけど甘やかしたりはしないドライさも持ったおじさん。

分かりやすいかっこよさはないんですが、渋いんですよね。

また、主人公の喜久治さんがこれなので、派手さは全くなく淡々と話が流れていくんですが、はっとさせられるエピソードがたまにあっていいんですよ。

特に、夜にバイクでドライブしていて見つけた月下美人が、美しすぎて奥さんにプロポーズしたというエピソードがお気に入りです。

花を使ったエピソードは五万とありますが、こんなに印象に残っているのは他にないですから。

本の1ページぐらいしかないエピソードなんですが、こういう美しく想像力をかきたてるのをさらっと書けるのは、菜園に詳しい作者のなせるわざでしょうね。

 

山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記

  • 作者:岡本健太郎
  • 2011年発表

山賊ダイアリーは、狩猟&山グルメ漫画。

狩猟免許・猟銃所持免許を持つ作者が、実際に狩猟を行い、とれたものを食べていくほぼ実話の作品です。

作風がコメディタッチになっているため、日常系やグルメ系に分類してもいいと思いますが、リアル映像で同じものを見ることになったら、結構エグイことになること請け合いなことが描かれています。

でもジビエが好きな人には、かなり興味惹かれる漫画だと思うんですよね。

私がこの漫画に心惹かれた理由が、まさに「ジビエが好きだから」ですし。

自分でとって自分で食べるとか、「猟師さんがやってるジビエレストラン」のさらに先のグルメが読めるわけで、心躍らないわけがありません。

 

マイナーなのにガチで面白い漫画まとめ

というわけで、抜群の知名度があるわけではないけど、読んでみるとガチで面白いおすすめのマイナー漫画について紹介してきました。

もう一度10作品だけをまとめると、このようになります。

  1. 地図にない場所
  2. 平成敗残兵すみれちゃん
  3. 廻天のアルバス
  4. デベロッパーズ~~ゲーム創作沼へようこそ~
  5. テンマクキネマ
  6. パラショッパーズ
  7. ザシス
  8. じゅういちぶんのいち
  9.  喰う寝るふたり、住むふたり
  10. 雑兵めし

面白い漫画をお探しの方はぜひ参考にして下さいね。

 

ほかにも、完結・連載中を問わず「ガチで面白い漫画」をまとめた記事があるので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。

超面白いおすすめ漫画 ガチで面白いおすすめ漫画65選|今読むべき話題作から歴代の名作まで厳選

 

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【補足】どこで読める?マイナー漫画の入手方法

最近のマイナー漫画については、基本的に紙漫画でも電子書籍でも手に入れやすいので、問題は怒らないと思います。

でも、昔の漫画については、意外と紙漫画が絶版しているものも多く、探すことが困難なこともありますよね。

 

そういった場合、王道なのは中古本探し。Amazonや楽天で見つけられることは多く、それでもなかったら愛で探すか中古本の横断検索サイトを利用することになります。

あるいは、電子書籍探しもあなどれません。

最近、絶版になった紙漫画が、電子書籍で復活するという事例が結構あります。

なんなら、むかし好きだった1巻だけ出版された漫画が電子書籍化、その上連載当時なかった続編も電子書籍化された事例まであるぐらいですから。

 

後は、確実性は低いですが、コミックアプリで出会うこともあります。

いつもあるわけではないし、どこでもあるわけではないので、「欲しい漫画を探す」というよりかは、「たまたま開いてみたら、昔好きだった漫画が読めた」という状況がほとんどですからね。

一応、手段の一つだと思っておいてください。

 

一番のオススメは電子書籍サイトで探すこと。

個人的に、探してであった回数が1番多いので。

あと、ボロボロになっていないという、古い本特有の事態に出会うこともないというメリットもありますしね。

次点で、電子書籍サイトで見つからなかったら、中古本を探します。

ボロボロになっていることも多いですが、その分とても安いことも多く、まぁありかなと思って。

安すぎた場合、配達料の方が高くて悔しい思いをするのもご愛敬ということで。