この記事では、次に読む漫画を探している方のために、これまで1万冊以上読んできた漫画好きが、「これはガチで面白い!」と思ったおすすめ漫画を紹介していきます。
最近のおすすめから完結済みの名作、知る人ぞ知るマイナー作品まで、ジャンルを横断してまとめました。
実際に夢中で読んだ神漫画レベルの作品ばかりなので、きっと刺さる一冊が見つかるはずです。
【総合ランキング】まずはここから!ガチで面白い漫画TOP5
間違いない名作たちなので、迷ったらまずはこの中から選んでみてください。
1.BLUE GIANT
- 作者:石塚真一
- 2013年発表
- 小学館漫画賞2016など
- アニメ映画化
「BLUE GIANT」は、世界一のジャズプレイヤーを目指す主人公が、東京、そして世界へと羽ばたいていくジャズ漫画。
音楽漫画の最高峰といっても過言ではない、自然と身体が熱くなってくる漫画です。
主人公はクールなところもありますが、ものすごい熱量をもって音楽に取り組んでおり、読んでいるとその熱量が演奏シーンを通して読者にぶつかってくるんです。
音のない漫画を読んでいるにもかかわらず、まるで間近でライブを聴いているかのような錯覚におちいるぐらい。
特に、4巻で初めて主人公の音楽と、他の演奏者の音楽が一体になったシーン。このときは、本当にやばかったです。
普段は絶対思わないのに、「音楽やりたい!」ってつい思ってしまうぐらい、心が揺さぶられました。
スポーツ系漫画以外では、こんな経験はじめてです!
これ以降も面白いエピソードが多くて、一気に読んでほしい漫画なんですが、とにかくまず4巻まで読んで、その熱量を体感してほしいですね。
※続編は活躍の舞台を世界に広げていきます。そこでは、ファーストシーズン終盤にみせてくれるクールさ・ドライさを内包したジャズへの熱さを、さらにパワーアップさせて描いてくれています。
2.Dr.STONE
- 作者:稲垣理一郎
- 2017年発表
- 完結:全27巻
- 小学館漫画賞少年向け部門賞など
- アニメ化
「Dr.STONE」は、とにかく男ごころをくすぐってくる少年漫画。
地球上の全人類が、謎の発光によって石化してから3700年。
文明が失われ、地球が原始の姿へと戻ってしまった世界で、偶然復活を遂げた科学の申し子・石上千空。
彼が、助けた仲間たちと時に対立し、時に協力しながら、ゼロから文明を取り戻していく姿を描いた作品です。
本作を一言で言うと、「少年の好き」が詰まった欲張りセット。
原始化した地球でサバイバル、草木や鉱石を使った科学実験、絶対的な信頼で結ばれた仲間との絆、強敵とのバトル、そして過去からの時代を超えた贈り物。
男の子の胸を熱くする要素がこれでもかとつめこまれています。
おかげで、まるで少年時代に戻ったかようにワクワクしながら、夢中になって読みふけってしまいましたよ。
残念ながらリアルタイムではなく、連載終了後に読み始めたのですが、気がつけば一気読み。
「読んでいてワクワクする」という点に限れば、数ある漫画の中でも随一の作品だと思っています。
それぐらい大好きです。
3.それでも町は廻っている
- 作者:石黒正数
- 2005年発表
- 完結・全16巻
- 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞2013など
- アニメ化
「それでも町は廻ってる」は、メイド喫茶を中心に、ミステリー・SF・日常が入り乱れる異色のコメディ漫画。
ジャンルはバラバラなのに奇跡的にまとまっている、意外な展開がクセになる作品です。
そして本作の特徴は、いたるところにどんでん返しの仕掛けが施されていること。
1話の中で思いもよらない展開が待っていたり、関係しているエピソードだと思ったら関係なかったりと、読者の予想をいい意味で裏切ってくれるんですよ。
なので、読後感が非常に爽快で、思い出しては何度も何度も読んでしまう魅力を持った作品です。
こういったタイプのショートショート作品はブラックユーモアが強すぎて、読後感が悪いものも少なくないので、とても貴重だと思っています。
また本作で外せないのが、魅力的なキャラクター。
外面的な美男美女は少ないですが、どのキャラクターも内面が素晴らしいんですよ。
強がっているけど寂しがり屋の先輩を気遣う主人公歩鳥。そんな歩鳥の将来を心配するばあちゃんや担任教師。普段は腹黒い行動も見せるけど根はやさしい友人たちなどなど。
こういったキャラクターたちがふとした瞬間に見せる優しさも、読後感を上げている要素になっていますね。
唯一の欠点らしい欠点は、1巻が他の巻に比べて多少弱いので、人によっては2巻以降まで読まないと本当の面白さに気づきにくいところでしょうか。
4.PLUTO
- 作者:浦沢直樹
- 2003年発表
- 手塚治虫文化賞マンガ大賞など
- アニメ化
- 全8巻
「PLUTO」は、「鉄腕アトム」をベースに、SFとサスペンスの視点から大胆に再構築された作品。
物語はアトムではなく、ユーロポールの刑事・ゲジヒトを主人公に据えて進行。
次々と姿を消すロボットたちと、それに関わる謎の連続殺人事件を軸に、緊張感のあるストーリーが展開されていきます。
読んでみてまず「すごいな」と思ったのが、その発想の面白さでした。
子ども向けSFとして親しまれてきた作品を、ここまでダークなサスペンスへと作り替えようとするなんて、普通はなかなか思いつきません。
その上「ロボットと人間の境界線」といった、哲学的な問いまで散りばめようとするんですから、尋常な発想力ではありませんよね。
また、本作は視点の取り方も絶妙なんですよ。
あえて「アトムではない」ゲジヒトの目を通して世界を見ることで、アトムの世界にこれまでと違った角度から入り込むことができましたから。
それから、序盤から中盤にかけての展開も、たまらなく良かったです。
何が起こっているのか全貌が掴めないまま、不穏な空気だけが積み重なっていく感じ。
先の展開がまったく読めなくて、気づけば夢中になって読み進めていました。
もちろん、終盤の怒涛の展開も圧巻です。
でも、個人的には序盤~中盤の引き込んでいく魅力は神漫画のそれで、この部分こそ本作を名作たらしめている一番の魅力だと思っています。
5.あかね噺
- 作者:末永祐樹、馬上鷹将軍
- 2022年発表
- このマンガがすごい2022オトコ4位など
「あかね噺」は、目的のため噺家になった少女が、落語によりハマりこんでいく姿を描いた落語漫画。
シリアスながらも、落語を意外とポップに楽しめる良作で、落語や古典にちょっと興味があるという方にはおすすめの作品です。
大好きな父親の「真打になる」という夢を目の前で潰された少女・あかねが、父の噺が素晴らしかったことを証明すること、そして夢を潰した人物に何故そんなことをしたのかか聞くことを目指し、噺家になり上り詰めていく作品です。
料理の仕方を間違えると重くなりかねない題材。
にもかかわらず、全体的に軽やかで明るい雰囲気で楽しんでいけるのが本作の特徴の1つですね。
人々との交流、次々に出される難問、ライバルとのバトル。
そういったものを通し成長していく少年漫画王道なストーリー展開で話が進んでいくので、肩を張らずに読んでいけるんです。
落語漫画ならではの面白さといえば、「ストーリーを楽しみながら気軽に落語について知れる」という点にありますが、その点本作はトップクラスの出来だと思います。
ストーリーの合間合間に、落語のあらすじなどが入ってくるのに、読む手が止まりませんから。
後、序盤に主人公が学んでいく内容が、落語だけでなく、いろんな分野に応用できるマーケティング(行動経済学)的なものだったのも、興味深かったですね。
最近の話題作・連載中漫画|新しい刺激が欲しい人へ
タイカの理性
- 作者:板垣巴留
- 2025年公開
「タイカの理性」は、ペットを人間化させて少子化対策を行うという、攻めに攻めまくった発想から始まるファンタジーサスペンス漫画。
物語は、愛犬タイカが主人公の父親を食べていたことをきっかけに動き出します。
このまま父親の死体が見つかればタイカは処分されてしまう。
主人公は父とペットという二つの大切な存在を一度に失うことに耐えきれず、ある選択を迫られるのですが、その結果、さまざまな事件に巻き込まれていくことになります。
世界観も、いきなりの事件も衝撃的で、スタートから一気に引き込まれることになりましたね。
そんな本作の魅力は、ヒト化した“ドッグマン”たちの設定にあります。
短期記憶が弱い、無駄に力が強い、褒められることに異様なほど喜ぶ…そんな犬的な特性を残したまま社会に放り込まれているため、存在そのものが危うく、読んでいて先がまったく見えない不安と好奇心が入り混じっていくんです。
そしてそんな中で、そもそも「本当にお父さんを殺したのはタイカなのか?」という疑念にたどりつき、サスペンス要素が展開されていくんですから、続きが気になって仕方がありませんでした。
奇抜なアイデアとじわじわ迫る恐怖が融合した、他ではなかなか味わうことができない読書体験が味わえる作品だと思いますね。
魔男のイチ
- 作者:西修、宇佐崎しろ
- 2025年公開
- このマンガがすごい2025オトコ4位
「魔男のイチ」は、全体的にクセの強いファンタジー漫画です。
魔法が使えるようになってから1000年ものあいだ、女性しか魔法が使えないことが常識だった世界。
そんな中で、いろんなことが奇跡的にからみあい、男にもかかわらず魔法が使えるようになってしまった主人公・イチが、出会った仲間たちと冒険していく姿を描いた作品です。
本作でまずインパクトを受けたのが、「魔法は生き物であり、魔法が与えてくる試練を乗り越えられた者だけが、魔法が使えるようになる」という世界観。
あまりに独特で、その発想がとにかく面白く目を奪われてしまいましたよ。
そして、その世界に生きているキャラクターも魔法も、当然のように曲者ぞろい。
ただ、その中でも群を抜いてクセが強いの、やはり主人公なんですけどね。
周囲が「魔法=畏怖の存在」だと捉えているのに対し、主人公だけは「魔法=狩りの対象」と認識がズレていているから、無茶苦茶やりおる。
たとえ反世界魔法なんていう災害級の存在が相手でも、一人だけウッキウキで、狩りたくて狩りたくて仕方がない様子。
正直、正確に共感できるかと言われると微妙ですが、不思議と読後はスカッとできて好きなんですよね。
とはいえ、個人的に最も刺さったのは、キャラクターたちの表情です。
本作の作画を担当しているのは、大好きで大好きでしかたがなかった漫画「アクタージュ」の作画を担当していた宇佐崎しろ。
狂気や執念が極まった人間の表情がいつも素晴らしいんですが、今作でもそれがこれでもかと描かれていて素晴らしすぎるんです。
とにかく、目がいいんですよ、目が。覚悟ガンギマリな感じがして。
スノウ
- 作者:吉田優希
- 2025年公開
「スノウ」は、19世紀のロンドンに実在した医学者ジョン・スノウを描いた歴史医療漫画。
当時はびこっていた「病気の原因は悪臭(瘴気)である」という定説と、その定説を守ろうとしていた人々に挑んでいく彼の姿を描いていく作品です。
本作はとにかく序盤から強烈!
いきなり、「人間の臭いに敏感な能力を持っていたがゆえに、病の本当の正体に気づけなかった」「タバコが病気対策とされていた」など、現代の常識からすると驚きの時代背景が並び。
そして、それをみんなが信じていたがために間違った結果を引き起こし続ける、そんな救いのない空気感が徐々に描かれてていきますからね。
次々とやってくるインパクトの大きい情報や展開に、一瞬で引き込まれてしまいました。
そんな本作の魅力は、正しいことを信じて行動するスノウの姿勢。
病の真の原因を探り、人々を救おうとするものの、その信念はしばしば自分や周囲に大きなしっぺ返しを呼び込んでしまいます。
それでも歩みを止めない彼の姿は、まるで海外ドラマの主人公のようで、非常にドラマ性の高いものになっているんです。
また、個人的に強く感じたのは、「医学の進歩」と「個人の信念」がぶつかり合うシーンの描写も秀逸です。
海外ドラマ、特に「ザ・ニック」や「コール・ザ・ミッドワイフ」といった、見ていると胃が痛くなるタイプの歴史医療ドラマが好きな方には、絶対刺さると思うのでおすすめですよ。
伍と碁
- 作者:蓮尾トウト、 仲里はるな
- 2025年公開
「伍の碁」は、とにかく最初のつかみが強烈なテーブルゲーム系漫画。
冒頭の2ページからインパクトが大きくて、この時点で「あ、これは最後まで読むやつだな」と思わされました。
囲碁をはじめ、将棋やチェスといったボードゲーム系の漫画って、その難しさや奥深さに関する描写は必ずするものですが、ここまでのスピード感で突きつけてくる漫画は正直あまり見たことがありません。
また、主人公のキャラもなかなかいいんですよね。
かつては承認欲求の塊みたいで生意気なキャラでしたが、徹底的に挫折させられた後、そこから立ち直ってからは、面白い感じにまとまっていて。
挫折の原因になった5人の人物に勝つことへの執念に憑りつかれているから無茶はするんだけど、一度心が折れた経験があるため、5人への勝負が絡まなければ意外と常識的で、心優しい一面もあるんです。
あと地味に好きなのが、表紙裏。
本編のストイックさとは打って変わって、ちょっとラブコメしているのがいい息抜きになっています。
パラショッパーズ
- 作者:福地翼
- 2025年公開
「パラショッパーズ」は、設定を聞いた時点でちょっと笑ってしまったサバイバル系の異能力漫画です。
というのも、出てくる異能力がやたらとしょぼい。
藁を一本だけ動かせる能力とか、パンをパンパンにできる能力とか、「それ何に使うの?」と思わず突っ込みたくなるものばかりで、最初は完全にネタ枠だと思っていました。
ただ、読み進めていくと印象が変わります。
異能力バトルや異能力の売買でポイントを稼がないと死ぬ、というルール自体はかなりシビアで、デスゲームとしての土台はしっかりしているんですよね。
その上で、「結局は能力そのものよりも応用力がものを言う」という展開になっていくのが面白いです。
緊迫した状況のはずなのに、全体的な空気感はどこか緩め。そのギャップも、この作品ならではだと思います。
個人的に好きなのは主人公のキャラクターです。
人と違うことをとにかく肯定していて、新しいものが大好き。その価値観が行動にも一貫して表れていて、いい味を出しています。
サバイバルものやデスゲーム系の漫画だと、なぜか自然と主人公の周りに人が集まってくることが多いですが、本作はその理由がかなり明白。
努力家だからとか、優しいから、ではなく、「そういう人間だから人が惹かれる」という納得感が強くて、そこがかなり好みでした。
まだまだ展開次第なところはありますが、デスゲーム系としてどう転がっていくのか、素直に期待しています。
▼最近のおすすめ漫画がもっと知りたい方は、こちらもどうぞ!
【2026】最近の新作・連載中漫画おすすめ15選|ガチで面白いこれから流行りそうな作品を厳選
バトル・少年漫画|ワクワクする熱い展開を楽しめる
黄泉のツガイ
- 作者:荒川弘
- 2022年発表
- このマンガがすごい2023オトコ2位
- アニメ化・舞台化なし
「黄泉のツガイ」は、「鋼の錬金術師」の荒川弘さんが描く伝奇バトル漫画。
江戸、あるいはそれより以前の時代のような農村で、猟師として生活をしていた主人公ユル。
小さい頃に両親に捨てられたが、村のおきてにより牢に閉じ込められていた双子の妹アサを守るため、必死に生き抜いてきた。
しかし突如、現代兵器と化け物(ツガイ)を操る外部の人間によって村が攻撃されてしまう。
ユルもツガイを操る能力を手に入れ、外部の人間たちに対抗していくが、外部の人間の中には本物のアサの存在が!
そんなところから始まる作品です。
化け物とも神様とも扱われてきたツガイの存在や、夜と昼を別かつ双子の存在など、謎が多い。
また、主人公が現代社会の常識も、大きなファクターになる集団の存在・正体も知らない。
そんな状況のため、序盤は説明が中心になって、正直展開が微妙かもなんて思っていました。
でも、話が進むにつれて、グッと面白くなってきて驚きました。
敵が味方だったり、味方だと思っていたモノが自分をだましていたりと、誰が味方で誰が敵なのか、それどころか何を信じていいのかさえわからない、ひりつくような空気感はたまりませんし。
また、いい意味でドライで好感がもてるユル、ブラコンをこじらせた本物のアサをはじめ、キャラクターも魅力的。
そして、バトルは、荒川弘さんの漫画ですから当然面白い。
長編作品の名作を何個も作るのはかなり難易度高いはずなのに、すごいことですよ。
炎炎ノ消防隊
- 作者:大久保篤
- 2016年発表
- 完結・全34巻
- アニメ・舞台化
「炎炎ノ消防隊」は、かわいらしい絵柄と、かなりエグい設定を組み合わせた少年漫画。
人々が火に対して信仰と畏怖の両方を抱いている世界を舞台に、ヒーローを目指す少年・シンラが、仲間の消防隊員たちとともに人体発火現象の謎に挑んでいく作品です。
あらすじだけを見ると、王道の少年漫画っぽさがあるのですが、実際に読んでみると、その印象はかなり違います。
人体発火現象が起きる本当の理由や、明るく振る舞っているキャラクターたちが背負っている悲しみ、さらには過去の人類が抱えていた狂気などなど描かれている内容は、思っている以上にえげつないですから。
かわいいキャラデザインと、扱っているテーマの落差がすごすぎて、風邪をひいてしまそう。
正直、こういう複雑な題材を扱いながら、名作と言われるレベルまで面白く仕上げるのは相当難しいと思うんです。
でも本作は、それをきっちりやり切っているんですから、本当にすごいと思います。
後、個人的にかなりイケてるなと思ったのは、「人々の希望になる存在」という主人公的な役割を、あえて主人公以外の人物に担わせている点。
これのおかげでより深い作品になっている気がしますから。
アンデッドアンラック
- 作者:戸塚慶文
- 2020年発表
- 完結:全24巻
- 第5回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞第7位など
- アニメ化
「アンデッドアンラック」は、ハイテンポなアクションコメディ漫画。
触った相手を不幸にしてしまう能力に長年苦悩し、自殺を決意した主人公・風子。
彼女は、基本全裸になる、不死の能力をもったアンディと出会い、彼の強く生きる生きざまに感化され、その生き方を一変させます。
アンディの願い(最高の死)を叶えるため、とある組織に入隊し世界の謎にさえ挑んでいくほどに。
最初は「設定は重めだけど、ギャグ&バトルって感じだし、まぁ子供向けの漫画かな?」なんて思っていましたが、アツい展開がハイテンポで繰り広げられる楽しさに引き込まれ、そして読み進めていくうちに構成の上手さに気づき、気が付いたらハマっていました。
触ったものを不幸にする能力を味方(アンディ)に使い、まわりを巻き込む強烈な事象を引き起こして、敵を倒す。
こんな戦い方を思いついただけでも素晴らしいですし、その上それを戦略的に使っていくんですから、もう最高でした。
王道の少年漫画を新しい切り口で描いている作品なので、王道の少年漫画が好きな方は、きっと気に入ると思いますよ。
極楽街
- 作者:佐乃夕斗
- 2022年発表
- このマンガがすごい2024オトコ30位
- 舞台化・アニメ化
「極楽街」は、中華街をほうふつとさせる世界を舞台にしたアングラアクション漫画。
人や動物の死体から作り出される「禍」。
この専門の殺し屋である主人公たちが活躍する作品です。
ストーリーも面白いけど、なにより書き込みが素晴らしい。
白黒なのに色がついてるかのような背景やキャラクター。
派手とか大迫力とかいうより、動きがスムーズで、実際に描かれてるわけではないけど、コマとコマの間にある動きが頭に浮かぶアクション。
などなど、漫画なんだけど、頭の中で動画として再生されることの多い作品です。
そういったことは面白いアクション漫画を読んでいるとよく起こるので、アクション漫画としてかなり楽しめる作品になっていると思いますよ!
盤上のオリオン
- 作者:新川直司
- 2024年公開
「盤上のオリオン」は、将棋を軸に、みずみずしい若者たちの青春を取り入れた青春将棋漫画。
かつて天才と呼ばれながらも、身内の不幸をきっかけに勝てなくなり、将棋仲間からも距離ができたしまった主人公。
そんな彼が、破天荒なヒロインと出会うことで立ち上がり、本当の自分を取り戻していく作品です。
将棋漫画というと将棋に命を懸けたような覚悟ガンギマリな空気感の強い作品が多いのですが、本作はそこに若々しさと瑞々しさが加わっているのが特徴の作品になっています。
キャラクターたちが等身大の感情を抱えながら盤上に向かう姿に、他の作品にはない特別な魅力を感じました。
また、心理描写の巧みさも大きな魅力で、駆け引きの場面で何が起きているのかが読者に伝わりやすくなっています。
漫画という性質上、全体像をすべて把握するのはやはり難しく、局面の俯瞰が想像しづらい瞬間ももちろんありますが、それでも対局の熱はしっかり伝わってくるので十分に楽しめましたよ。
後、基本的に良い人が多い中で、ヒロインが一番性根の曲がった存在として描かれているのも印象的。
結構ひどいことやっていて、読んでいて思わず笑ってしまったことが多々ありました。
本作の作者は昔から癖のある、けど魅力的な女の子を描くのが抜群に上手いのですが、本作にもその特徴が出ていますね。
青年漫画|大人向けの深みのある物語
さよなら絵梨
- 作者:藤本タツキ
- 2022年発表
- 全1巻
- このマンガがすごい2022オトコ2位など
「さよなら絵梨」は、映像と現実の境目に悩まされる漫画。
ジャンプコミックスだし、普通でいったら少年漫画として紹介した方がいいんですが、この漫画はぜひ大人にこそ読んで欲しいので、青年漫画として紹介します。
読んでいる最中も、読み終わった後も、とにかく感情がグチャグチャにされ、考えこまされた作品ですからね。
最初は「面白い設定の漫画だな~」と軽く考えていたんです…
でも、これはどこまでが創作の話で、どこまでが本当にあった話なのか。
登場するキャラたちの本性は、本当にどうなのか。
なにも疑わずにいると、何度も騙され、裏をかかれながら読み進めることになっちゃいましたよ。
映像と現実の区別をつけることができず、正解がわからない。
だから、描かれているものをどう評価したらいいのかわからず、感情がひっきりなしに上下させられることに。
全1巻の漫画な上、独特なコマワリの関係上、情報量はそんなに多いわけはないのですが、ものすごく濃いです。
何度も読みなおすこと必至の神漫画だと思いますね。
君と宇宙を歩くために
- 作者:泥ノ田犬彦
- 2023年発表
- このマンガがすごい2025オトコ1位
「君と宇宙を歩くために」は、息苦しい世界を懸命に生きている少年たちの青春物語。
勉強もバイトも続かないヤンキー大和が、彼以上に「できない」転校生・啓介と出会うことからはじまる作品です。
本作でまず驚いたのが、タイトルを見て想像していた作品イメージと、実際の内容がまったく違っていたこと。
タイトル見て絶対に「宇宙系SF漫画だ」と思っていたのですが、まさかの少年たちの成長をていねいに描いた「青春系」でびっくりしました。
どうやら、普通に生きていくことが宇宙を歩いているみたいに困難だという発想からきたみたいですね。
そして、宇宙飛行士の命綱のように、彼らと世界をつなぐのが「手順ノート」。
思ってた内容の漫画ではありませんでしたが、着眼点が秀逸すぎて、すぐにファンになってしまいました。
でも読み進んでいくと、2人の行動をドンドン応援したくなっていくのですが。
というのも、彼らが戦っている悩みや息苦しさというのは、誰にでも共感できる部分があるもの。
なので、彼らが悩みや発見、そのために自分を変えていこうとする姿は、読んでいる側の心を熱くさせてくれるんですよ。
日々に息苦しさを感じている人には、ぜひ読んで欲しい、心に刺さる名作だと思います。
天国大魔境
- 作者:石黒正数
- 2018年発表
- このマンガがすごい2019オトコ1位など
- アニメ化
「天国大魔境」は、SF × ミステリー × バトルをつめこんだスケールの大きなポストアポカリプス漫画。
研究者たちにより情報が統制され、知っているべきことを全然知らない無垢な子どもたちだけが過ごすコロニーの謎。
コロニーの外は文明が崩壊しており、そこに現れ、人を襲ってくる化け物たちの正体。
そして、化け物に対抗できる力を持つ、コロニーにいる少年(トキオ)と同じ顔を持つ(マル)は何の者なのか。
時間が過ぎていくごとに謎が増えていき、そして徐々に全貌が明らかになっていく力作です。
また、そんな面白いストーリー展開を、石黒正数の世界観で描き上げていくのが本当に最高。
石黒正数は、コミカルな展開からの重いオチ、重い展開からのコミカルな演出と、読者を飽きさせないリズムで漫画を描写していくのが天才的に上手い漫画家です。
それが天国大魔境でもいかんなく発揮されていて、気がついたら読む手がとまらなくなってしまいましたよ。
ダークなネタもあるので人を選ぶ大人向きの作品ではありますが、あう人にドはまりするの間違いなしなので、気になる方はまずは1巻だけでも読んでみてください。
トリリオンゲーム
- 作者:稲垣理一郎、池上遼一
- 2021年発表
- マンガ大賞2022第6位など
「トリリオンゲーム」は、トリッキーかつ最高にテンポのいい成り上がり漫画。
「アイシールド21」&「Dr.STONE」の原作を担当した稲垣理一郎、「サンクチュアリ」の作画を担当した池上遼一。
この2人がつくりトリリオンゲームは、「成功を約束された漫画」として当初からSNSでも話題になっていました。
そして実際、最高に面白い!
トリリオンゲームのストーリー展開を簡単に言えば、
「次々にやってくる無理難問に対し、ハルが人を食ったようなトリッキーな解決策を思いつき、ガクがそれを実現して乗り切っていく。」
これが基本なので、ある意味王道(しかも、少年漫画的な王道)で、最終的にどうなるか予想がつくんです。
でも、稲垣先生が用意した「そのトリッキーな解決策」が、毎回想像をはるかに超えたものでシビれますし、そのタイミングも絶妙。
それを池上先生が読んでいて違和感のない、流れるようなストーリー描写をしてくれるので、テンポよく楽しんでいけます。
どうなるかわかっているのに、そこに至るまでの内容に興奮して読む手が止まらなくなっちゃうんですから、控えめに言っても最高ですよ。
その上、イケメン&陽キャ&ビジネスの嗅覚にすぐれたハルが、ピカイチな一芸はあるけどそれ以外ダメダメなガクをフラットな目で評価信頼し、大事にしているなど、出てくるキャラまで魅力的に描かれているんですから手に負えません。
20代後半以降の男性にかなりおすすめな漫画なので、その年代でまだ読んだことない人はぜひ。
左ききのエレン
- 作者:かっぴー
- 2016年発表
- 実写ドラマ化・舞台化
「左ききのエレン」は、「天才になれなかったすべての人へ贈る物語」というキャッチフレーズがピッタリすぎる漫画。
天才になれると信じて疑わなかった主人公は、次々にやってくる心を折るような試練に打ちのめされていく。
でも、何者かになることは絶対に諦められずもがき苦しみ、徐々に試練を克服していく。
その両方が描かれていて、自分に才能がないことに気づかされながらも、それでも戦うことをやめない姿が描かれた作品ですからね。
主人公の態度にイライラしながらも、それでも読むと自分も頑張っていこうと思えるんですよね。
一方で、天才側であるヒロインの苦悩も描かれているのも、この作品の面白いところです。
絵の才能はあるけど、普通の生活ができず、人の気持ちもわからず、自分はクズだと思い悩む。
同類を見つけたら、勝手に理想像を描き、それに反したら失望し、またそれについても思い悩む。
そんな他の作品では言及されないところまで言及していきますから。
後、以前は同じ高校・大学にいたが、東京とアメリカで別れて活動していて、連絡も取りあっていない主人公とヒロイン。
2人が再び出会った時、どうなっていくのかを楽しんでいけます。
サスペンス・ミステリー漫画|緊張感が止まらない名作
僕だけがいない街
- 作者:三部けい
- 2012年発表
- マンガ大賞ノミネート、アニメ化・実写映画化・Netflixドラマ化
- 全9巻
「僕だけがいない街」は、時間を遡る能力“リバイバル”を持つ主人公・悟が、過去に戻り、母の殺害事件と小学生時代の誘拐事件の謎を追うサスペンス漫画です。
物語は、現在と過去を行き来しながら進み、緊張感のあるストーリー展開が魅力。
一見ファンタジー要素の強い設定ですが、描かれるのは極めて人間的なドラマ。
子どもながらに事件の真相に迫っていく悟の姿は、切なくも力強く、読み手の感情を大きく揺さぶります。
また、伏線の張り方と回収の見事さも特筆すべきポイント。
9巻という短さでここまで完成度の高い構成に仕上げたのは、圧巻の一言。
読み終えたあとに“あのセリフはそういう意味だったのか”と気づくシーンも多く、二度三度と読み返したくなる名作です。
罪と罰のスピカ
- 作者:井龍 一、 瀬尾 知汐
- 2024年発表
「罪と罰のスピカ」は、主人公独自ルールに沿って罰の執行が行われていくサスペンスもの。
いじめにあっているオドオドしてる女子高生・都麦澄光。
彼女を認識したため、それをなんとかしようと思った、悲しい過去を持つ教師。
そんなところから始まる作品ので、「よくある設定のヒューマンドラマものかな?」なんてと思って読んでいたら、怒涛のように裏切られていきました。
弱い存在だと思っていた都麦、殺人鬼を処分してるし…
しかも、その行動は正義からくるものではなく、都麦のもつ独特の感性とルールに従っているだけ。
1巻目からすでに印象を正反対になるぐらい、次に来る展開がまったく読めない、なかなか衝撃的な漫画ですよ。
クジャクのダンス、誰が見た?
- 作者:浅見理都
- 2022年発表
- このマンガがすごい2024オンナ4位
「クジャクのダンス、誰が見た?」は、女性漫画らしいミステリー漫画
警察官である父が殺害された主人公(小麦)。
犯人はすぐに逮捕されるのだが、生前に父が書いた手紙によって逮捕された人物は犯人ではないと否定されてしまう。
その上、逮捕された犯人の弁護までお願いされてしまうことに。
そんなところから始まる作品です。
とにかく先が読めない!
なんとなくこうかな?と思ってもすぐさまそれが否定されていきます。
信じていいと思っていた人物は、速攻で信頼できないということがわかるし。
それどころか、そもそも主人公と父親が、本当に親子だったのかという、前提も前提なところからひっくり返されかねない。
読んでいると、今進んでいる道が真相に向かっているのか、それとも間違った道をいっているのか、心配になってきます。
ミステリー漫画としての完成度はかなり高い作品だと思いましたね。
後、「さすが女性向け雑誌掲載のミステリー漫画だな」と思えるシーンが多いのも、本作の大きな特徴になっています。
思い悩む主人公の心理描写は繊細だし、サイドストーリー的なところまでドロドロ、謎解きだけじゃなくそういった人間の部分への描写にも力を入れているのが伝わってきますから。
おかげで、男性向け雑誌に連載されている同ジャンルの作品とは、また違った魅力のある作品になっています。
累-かさね-
- 作者:松浦だるま
- 2013年発表
- 完結・全14巻
- マンガ大賞2015第10位など
- 実写映画化
「累-かさね-」は、人の美醜にフォーカスをあてたサスペンスミステリー。
絶世の美女で女優だった母親をもったにもかかわらず、醜い顔で生まれ虐げられてきた主人公。
しかし、塗った状態でキスすると、その相手の顔と自分の顔を交換できる口紅を手に入れ、母と同じ女優の道を歩んでいく。
そんなストーリーの作品です。
演劇にまつわるドロドロとした人間関係と、母親が何者だったのかを調べる2つが混ざり合っていて、面白さがとぎれずとにかくページが進んでいきます。
1、2巻も面白かったですが、3巻からが本番。
主人公がある女優に代わって役を演じ、名声をあげていくことで、その女優が自分のアイデンティティを喪失し、止めようとする主人公の目の前で、飛び降りをしてしまう。
そのあたりから、ドロドロ感が本格的になっていくので、予想外の展開とドロドロした人間関係を楽しみたい方にピッタリの作品です!
#真相をお話しします
- 作者:結城真一郎、もりとおる
- 2023年発表
- 完結・全3巻
- 実写映画化
「#真相をお話しします」は、結城真一郎さんによる同名のミステリー小説をコミカライズ化した作品。
数話ごとで1つのエピソードを形成する、短編漫画が複数収録されている漫画です。
短編という形式をとっていることから、壮大な設定や複雑な人間関係などはなく、1つ1つのエピソードは非常に読みやすく短時間で楽しめます。
でも、淡白な作品化というとそうではないんですよね、最後にやってくるどんでん返しがとにかく強力で。
日常的な展開から思わぬ方向に話が進み、「あ、このまま解決するのかな?」と思わせたところで、とんでもない爆弾が爆発する。
そんな作品なんですよ。
どのエピソードも、構想をよく練っていることが伝わってくる面白さでした。
短時間にミステリーやサスペンス系の漫画が読みたい人には、かなりおすすめできる作品ですね。
スポーツ漫画|成長と熱い試合が楽しめる
ハイキュー‼
- 作者:古館春一
- 2012年発表
- 完結・全45巻
- 小学館漫画賞少年向け部門2015など
- アニメ化・舞台化
「ハイキュー‼」は、バレーへの思いとジャンプ能力しか持ち合わせていなかった主人公が、様々な天才たちと出会い、徐々に一流のバレーボール選手になっていく青春バレー漫画。
概要やあらすじだけ聞くとすごく爽やかで汗とかいい匂いしそうな漫画なんですが、実際は主要メンバーのバレーへの愛がとにかく重すぎる漫画です!
バレーが上手くなること、試合に勝つことに頭のほとんどを持ってかれていますからね。「バレー以外考えることってある?」、「悩みができてもバレーの練習してたら消える」こう言わんばかりのレベルですよ。
そんなバレー限定のサイヤ人みたいなキャラばっかの漫画だと、ハマれないんじゃ?と思うじゃないですか。
40巻が出たぐらいから読み始めようかなと思った私も、事前情報集めてるときにそう思いました。
でも、気が付いたら2日で40巻読破して、その週に後2回読み直してしまうぐらいハマってしまいましたよ。
いやもう、とにもかくにも試合が熱くて面白いんです!
バレーのことばっか考えてるがために試合への思いも半端なく、キャラクター達が深く深く試合に集中しているのが読んでいてガツンと伝わってきますからね。
序盤から熱いのに、途中からさらに熱くなってきて、30巻過ぎた頃にはさらにそれが加速。
そんななので読んでいるといつのまにか物語の世界に引きずり込まれ、終わるまで手が止められない状態にしてくれます。
(厳密には、最後の数巻はエキシビジョンマッチ的な試合で、厳密にはその手前で一息つけますが)
本作を読むまでバレーが大嫌いだった私でさえこうなるんですから、間違いなく神漫画と言っていい作品ですね。
ベイビーステップ
- 作者:勝木光
- 2007年発表
- 完結・全47巻
- 講談社漫画賞少年部門2014など
- アニメ化・ドラマ化
「ベイビーステップ」は、およそテニスに向かない少年が、内に秘めた闘志と分析力を武器に成長していくテニス漫画。
数あるスポーツ漫画の中でも、トップクラスの没入感が味わえる名作です。
テニスに向かない身体能力、高校からスタートというキャリアの足りなさなど、たくさんの不利に囲まれた状況にあった主人公。
でも、持ち前の頭脳を活かした分析能力、コツコツしていくことへの耐性、なにより内に秘めた負けず嫌いの性格から、1つ1つ不利を克服して少しずつ前に進んでいくんです。
本当に歩みは少しずつで、初試合から初勝利まで1年以上かかりますから。
そういった特徴のある作品ですので、主人公の成長に説得力がありますし、プレイも非常にリアル。
できないプレーは本当にできないし、選手ごとにその選手らしいプレーが楽しめるので、読んでいて「ん?」と思うところがほぼなく、どんどん試合に没入していけます。
(途中あやしくなった試合が1試合ありましたが、すぐに路線変更してリアル路線に戻してくれたのでセーフ)
おかげで読めば読むほど、どんどん作品に引き込まれていくんです。
淡々としながら胸を熱くさせてくれる主人公の姿勢もあいまって、読み進めるうちに熱中していること間違いなしの最高に面白いテニス漫画ですよ。
弱虫ペダル
- 作者:渡辺航
- 2008年発表
- 講談社漫画賞少年部門2015など
- 実写映画化・アニメ化
弱虫ペダルは、熱い成長と残酷な選択が同居するロードレースの面白さを存分に引き出した自転車漫画。
最初「渡辺航さんがスポーツ漫画?萌え系の漫画家さんなのに?しかもロードレース?」と疑問に思っていて、この漫画のことは長いことスルーしてきました。
でも、たまたま時間が空いて、他にすることがなくいのでアニメの配信を見はじめたら、止まらない止まらない。
あまりに面白すぎて、原作漫画を即座にまとめ買いして、一気読みしてしました。
それぐらい面白く、のめり込んでしまう作品なんです。
漫画もアニメもどっちも面白いんですが、漫画だと迫力や死力を尽くしている感がより感じられるため、漫画の方がより熱を感じることができますかね。
また、漫画の方が好きなシーンが多いかもしれません。
特に、1年目のIH最終日、真波を発射させて勝ちを確信した福富が、ガッツポーズをしている後ろから小野田が上がってくるシーン。
アニメだと単なるワンシーンという感じでしたが、漫画だと背後からくる期待感がたまらないシーンだったんですよね。
ここは最も好きなシーンなので、是非見て欲しい。
※2年目の中盤以降の展開は人によって好き好きが分かれると思います(私は少し微妙かなと思ってます)。そのため、だれにでも強く強くおすすめできるのは1年目。もし一気読みしたい方は、まずは1年目の後日談まで読める28巻までにしてみて、続きを読むかはそれ以降考えるというのがおすすめです。
メダリスト
- 作者:つるまいかだ
- 2020年出版
- アニメ化
メダリストは、ただでさえ珍しいフィギュアスケートを、さらにそのジュニア期からフォーカスを当てた、異色のスポーツ×ヒューマンドラマ漫画。
まず、本作で目につくのは題材の珍しさ。
フィギュアスケートといえば、日本には昔から有名な選手がたくさん輩出されており、人気も結構高いスポーツだと思います。
にもかかかわらず、多くの人が知っているのって、全日本選手権やオリンピックなど、すでに完成されたものだけなんですよね。
そこまでに行きつくまでの苦労や、将来についてどのように考えながら演技を続けていってるかなんて、なかなか知りようがありません。
でも本作では、主人公・結束いのりを中心に、小さなスター候補たちの成長の過程や、その際にどのようなことに悩んだりするのかが描かれているんです。
絶対興味をもてるはずなのに、意外と知らなかったスポーツについて知れるというのは、やっぱり楽しいですね。
また、本作は、登場人物たちもかなり魅力的。
みな熱く、フィギアスケートに対してなにかしら強すぎるメンタルをもっていて、目を引く登場人物が多すぎる。
特に、かつて自らも苦悩しながら演技してきたコーチの存在はピカイチ。
理解しつつも甘やかさず、突き放すべきところは突き放す——まさにジュニアスポーツの理想的な指導者だと思うんですよね。
加えて、本作が成功の美しさだけでなく、失敗の悔しさにもフォーカスを当てているのもいいと思うんです。
おかげで、リアルで奥深いドラマを生み出し、ストーリーに厚みをもたらしていますから。
後、漫画自体の感想ではないのですが、作者が以前からアニメ版主人公の声優(春瀬なつみ)のファンで、彼女に声を当ててもらえる漫画が描きたいと思っていたというエピソードがめっちゃ好きです。
登場人物だけでなく、描き手まで好きなものにガンぎまっていて、その結果できたのが本作だと思うと、作品への愛着がさらに増しましたね。
ダイヤモンドの功罪
- 作者:平井大橋
- 2023年発表
- このマンガがすごい2024オトコ1位など
「ダイヤモンドの功罪」は、かなり特殊な野球漫画。
主人公の綾瀬川次郎は、友達と楽しくスポーツをやることに期待している小学生5年生の男子。
しかし、才能が有りすぎるあまり、本気を出してしまうと周りのやる気を無くしてしまう。
さらに、指導者まで平常心でいられなくなってしまう始末。
そんな状態のため、本気を出すことを恐れ、周りが辞めない、周りが怒られないことにばかり気を配ってしまうのが、次郎のあたりまえになってしまっている。
いろんなスポーツに手を出しては辞めてきた次郎が、最後に野球と出会うことで…。
そんなところから始まる作品です。
色々なスポーツ漫画を読んできましたが、ここまで才能の「罪」について掘り下げた作品って、正直読んだことがないかも。
周りにやっかまれるとか、ついてこれなくて辞めていく仲間が出るといった描写は見たことがあるんですよ。
ただ、そういった作品の場合、その後すぐに才能の「功」にフォーカスをあて、「スポーツだしそれも仕方ない」と思えるような演出をしてくるもの。
でも、本作の場合、そういった演出はかなり少なく、むしろ主人公の才能が眩しすぎて、プレーを続けていくだけで周りの心を折り続けるとか、なんなら家庭を壊してしまうとかそういうレベルまで掘り下げていくんです。
面白い試みをしてくれる漫画ですよね。
野球漫画だけでなく漫画全般においてもかなり特殊な部類に入っていて、初めて読んでから速攻で目が離せなくなっちゃいましたよ。
周りに理解されず変な考えに囚われてしまった主人公、主人公の才能に当てられてしまった周りの人間たちがどのように変化し、どのような結末を迎えるのか、気になって仕方がありませんから。
恋愛・ラブコメ漫画|癒しと胸キュンが止まらない
正反対の君と僕
- 作者:阿賀沢紅茶
- 2022年発表
- このマンガがすごい2023オトコ9位など
正反対の君と僕は、主人公・ヒロインの両方がカワイすぎるラブコメ漫画。
明るく社交的で、好きな気持ちをはっきり出す。短絡的なように見えて、意外と真面目でよく考えている。そんなヒロイン。
物事をクールに判断し、自分のつくったルールに従って行動できる。やや頭でっかちなのがたまにキズだが、ヒロインに対する好きな気持ちは出すにがんばれる。そんな主人公。
勢いで彼氏彼女になったこの2人が、徐々に本当の距離をつめていき、成長しあう作品です。
そして本作の特徴は、主人公もヒロインもともにかわいいこと!
どちらも相手のために、心から考え行動してるのが伝わってくるし。
また、それぞれが自分の弱いところを、相手のために立ち向かおうとする。
主人公とヒロインのどちらかだけがかわいいことの多いラブコメ漫画の中で、本作は主人公・ヒロインともにいじらしくてとてもかわいいんですよ。好き…
後、もう1つ本作の特徴をあげると、ラブコメだけに終わらず、ストーリーを通して「どう生きるか」「どう考えていくべきか」といったところにも踏み込んでいき、読んでいる側にそういったことを考えるきっかけをくれる漫画でもあることですね。
考えを押しつけてくるような感じではなく、自発的に考えられように。
この感じ、一部の好きな漫画家さん(この記事で紹介している漫画家さんだと、とよ田みのるさんとか)の作品でも感じられるのですが、読んでいて優しい気持ちになれるのでとても素敵なんです。
スーパーの裏でヤニに吸うふたり
- 作者:地主
- 2022年発表
- このマンガがすごい2023オトコ7位など
スーパーの裏でヤニに吸うふたりは、歳の差のある男女がみせる、じれったくもニマニマさせてくれる大人のラブコメ漫画です。
メインキャラは、方や疲れ果てているし、方や自分をさらけだせない人物。しかも、主人公とヒロインをつなぐのは、タバコとスーパー。
本作は、なかなか普通のラブコメにはないシブい設定の漫画ではあります。
でも、ちょっと小悪魔なヒロインと、それにタジタジする主人公、終始カワイイ2人の間に流れている雰囲気は、間違いなくラブコメのそれです。
お互いの勘違い(気づかなさ)や、距離をつめていく速度にじれったく思うこともありますが、そのじれったいのがまた2人にあっていて良い…
主人公の包み込むような優しさもあいまって、優しい気持ちで読める良ラブコメな1作です。
疑似ハーレム
- 作者:斎藤ゆう
- 2019年発表
- 完結・全6巻
- アニメ化
「演技ができる美少女に1人何役もやらせたら最強じゃね?」
本当にこんなことを思ったのかはわかりませんが、「疑似ハーレム」は、ヒロインが一人なのにハーレムを達成させるという発想力がとんでもない漫画です。
ハーレムにあこがれる大好きな先輩のため、後輩の女の子が演技でハーレム気分を味あわせてあげるという素晴らしい思い付きで。
演劇部を舞台に、ひたすら先2人がイチャイチャしてます。たまにちょっとした嫉妬や、くすっと笑えるネタを挟み込んだりしながら。
もうその姿が尊くて尊くて。「こんな恋愛したかった…」と強く、本当に強く思わせてくれますよ。
基本的に1話完結型の短い作品がたくさんあるタイプなので、休日にダラダラしながらのんびり読むのがおすすめ。
テンポよく進む2人の日常的なかけあいを楽しんでみてください。
薫花は凛と咲く
- 作者:三香見サカ
- 2022年発表
- 第6回「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞」第2位など
- アニメ化
「薫る花は凛と咲く」は、大人しいけど芯の通った女の子・和栗薫子と、強面だけど根は優しい男子・紬凛太郎の青春恋愛ストーリー。
本作の魅力は、表情も動作もころころ変わる魅力的な薫子。
そして、彼女と触れ合っていくうちに、影響を受け変化していく凛太郎の姿にあります。
「顔の怖さ」で差別されて育ってきた凛太郎だけど、それを自分でも知らず知らず同じようにしていたことに気づき、少しずつ違う意味での強さを身に着け、魅力的な少年へと成長していくんですよ。
2人で進んでいくその姿がとにかく素晴らしくて、読んでいると語彙力を失いそうになります。
また、薫子のあり方をより際立たせる舞台装置として、学校同士のいがみ合い(千鳥高校と桔梗女子高校)や周囲の意識の壁を設定しているのも良いと思いました。
これによって、単なるラブコメとはまた違った、深みのある作品になっていますから。
そして、キャラクターデザインも秀逸。
普段から魅力的なデザインなんですが、感情が大きく動く場面では表情の書き込みが増えて迫力が増し、ストーリーに説得力を与えてくれているんですよ。
後、個人的に、「薫花は凛と咲く」というタイトル、ものすごく好きなんですよね。
薫子の姿・立ち振る舞いを短く、でもそのままの形で伝られる、しかも字面が美しいタイトルになっていて。
織田ちゃんと明智くん
- 作者:常盤ギヨ
- 2024年発表
「織田ちゃんと明智くん」は、歴史的因縁のある2人をラブコメとして描いたユニークな作品。
天使のように愛らしい女子高生・織田麻里亜(織田ちゃん)と、彼女に夢中な不良少年・明智隆之介(明智くん)。
両想いとなり恋人同士にになった2人でしたが、初めてのキスをしたことをきっかけに前世の記憶が蘇ってしまいます。
彼らの過去は織田信長と明智光秀。裏切りの関係にあった因縁のコンビだということが判明してしまい…
そこから物語は一気にドタバタモードへ。
普段は普通の女子高生として振る舞いながら、裏では明智くんをいじり倒したり、天下統一企画にまきこんだりと、織田ちゃんの暴走っぷりは痛快ですし。
その暴れっぷりに右往左往し、他の武将たちの扱いに手を焼きつつも、織田ちゃんに真っ直ぐ応える明智くんの苦労人っぷりも素晴らしい。
ギャグの切れ味と会話のテンポ感だけで、最後まで読ませる勢いがある作品ですね。
ただのコメディで終わらないのも、本作のポイント。
徐々に前世の人格と現世の自分が混ざり合い、不思議なバランスで化学反応を起こす2人。
そんな変化を受け止めた明智くんが「もう一度惚れさせてやる」と意気込み、少しずつ距離を縮めていく姿は、ちゃんとラブコメになっているんですよね。
インパクトは大だけど、ニッチで扱うのが難しそうな題材を、よくこんな爽快かつかわいいに仕上げたものだと、感心させられる作品です。
少女漫画・女性向け|共感して心に残る名作
七つ屋 志のぶの宝石匣
- 作者:二ノ宮知子
- 2013年発表
七つ屋 志のぶの宝石匣は、「のだめカンタービレ」の作者らしいマニアックなテーマを扱った名作。
のだめがクラシックだったのに対して、今回扱うテーマは宝石とミステリー。
宝石に込められた感情を感じることのできる質屋の娘と、その許嫁で、かつある宝石に関しての裏で動いている青年とがW主人公な漫画です。
まず感動するのは、新しい世界にとびこんでその世界を深堀していく作者の取材力。
歴代の作品たち同様、今回もそれは健在で、読んでいくだけでこれまで全く知らなかった宝石や質屋の世界にひきずり込まれていきました。
また、ストーリーが進むにつれ、問題となるある宝石に関する、様々な伏線が回収され、思いもよらなかった大きな事件にたどりついていく。
そんなミステリー部分も素晴らしく、新刊が出るたびにあっという間に読み終えてしまいます。
『のだめ』に比べると、扱っているジャンルがよりニッチなものになり、スケールは少し小さくなりましたが、その分、短い巻数でぎゅっとまとまった作品になっていますね。
春の呪い
- 作者:小西明日翔
- 2016年発表
- 完結・全2巻
- このマンガがすご2017オンナ2位など
- 実写ドラマ化
春の呪いは、恋愛とともに自立していく男女を描いた大人向けの漫画。
そして、ドロッドロの漫画なのですが、同時に意外な漫画でもあります。
主人公と死んだ妹の婚約者が恋愛におちていくというストーリーなので、恋愛的なドロドロ感がメインかと思っていたのですが、それは抑えめ。
むしろそれよりも、家族に支配された主人公と婚約者の2人が、恋愛を通して支配から脱却していくといった方面のドロドロの方が強かったですから。
(妹の生前の心境を描いたシーンをどのように捉えるかによって、評価は別れるかもしれませんが)
また、全体的に淡々としているのに、読者の胃を的確に攻撃してくる描写は見事というしかありません。
2巻ですっぱり幕を下ろした判断も、そう。
素材的にもっと肉付けすることもできたでしょうけど、そうしないことで読後感が非常にスッキリしたように思いますから。
100%ハッピーな終わり方ではありませんが、それでも2人が成長したのを感じられる一風変わった成長物語です。
3月のライオン
- 作者:羽海野チカ
- 2007年発表
- 手塚治虫文化省マンガ大賞2014など
- 実写映画・アニメ化
3月のライオンは、抜群の心理描写で描いた将棋×青春漫画。
本作は2つの軸を中心に描かれた作品です。
1つ目の軸は、将棋から決して離れることのできない者同士の、仕事として将棋。
もう1つの軸は、将棋以外のものを切り捨てようとして切り捨てられなかった主人公を中心に、同世代のライバル、主人公を大きく変えることになる少女といった、若者たちの心の成長。
方向性が違いすぎて破綻しそうな2軸ですが、そこはさすが「ハチミツとクローバー」の羽海野チカさん。
キャラクターの心理描写が相変わらず抜群に上手く、破綻するどころか違和感なく読み込ませてくれます。
人の心を描く圧倒的な語彙、繊細な心を描く言葉選びの上手さ、そしてそれらにあわせた絵における光の明暗の上手さからなどなど。
読んでいると、作者の伝えたいことが心にスッと入ってくるんですよね。
おかげで対戦シーンでは、こちらに勝負のずっしりとした感じが伝わってきて最高です。
特に、中盤以降で描かれた、島田・宗谷戦の島田さんの描写は、本当に秀逸で何度も読み返せます。
途中将棋シーンが少なくなった時は「こちらの将棋熱を再燃させたんだから、もっと将棋描け」なんてことも思いましたが、それでも続きが常に気になって仕方がない漫画でしたね。
おひとりさまホテル
- 作者:マロ、マキヒロチ
- 2023年発表
「ひとりさまホテル」は、さまざまな立場の人がホテルで過ごす時間を描いた、非日常系のオムニバス漫画です。
1話ごとに登場人物もホテルも変わっていく構成で、それぞれがひとりの時間をどう楽しんでいるのかが描かれています。
本作のいちばんの特徴は、ホテルのデザインの良さや、滞在中の快適さといった、大人になってからこそ気になるポイントにしっかりフォーカスしているところ。
内装や動線、サービスの工夫など、ホテルをつくる側の視点が自然に盛り込まれていて、描写はわりとコアです。
読んでいると、「次に泊まるときは、ここ見てみようかな」と思える場面がちょくちょく出てくるんですよね。
ホテルそのものを見る目が、少しだけ変わる感じがします。
1話完結なので、読みごたえ自体はかなりライト。
そのぶん重くなりすぎず、さらっと読めるバランス感覚も心地いいです。
旅が好きな人、ホテルが好きな人なら、たぶん素直に刺さる内容。
読んでいるうちに、ふらっとどこかに泊まりに行きたくなってきます。
透明なゆりかご
- 作者:沖田×華
- 2014年発表
- 完結・全9巻
- 講談社漫画賞少女部門2018など
- 実写ドラマ化
看護学生だった作者が、高校時代に産婦人科にアルバイトしにいって、リアルを目の当たりにしたことを描いたエッセイ漫画。
妊娠出産がかかわってくる有名な漫画といえば「コウノドリ」もありますが、個人的に、心をグサグサと刺してくるのは、透明なゆりかご。
第1話からきっついシーンがありますからね。
それを淡々と行っている作者の姿を思い出しただけで、ちょっと泣きそう…
「げんこつやまのたぬきさん」歌いながらとか卑怯でしょ…
なので、泣き系の漫画を読みたい人には、かなりおすすめ。
あと、結婚前、妊娠・出産前の男性に読んで欲しい。
どれだけ出産がすごいことなのかわかるから。
SF漫画|宇宙・近未来など非現実が味わえる名作
ありす、宇宙までも
- 作者:売野磯子
- 2024年発表
- このマンガがすごい2025オトコ16位
「ありす、宇宙までも」は、一人の少女が日本人女性初の宇宙日飛行士・船長になるまでを描いた成長物語。
主人公のありすは、親の都合で海外を転々とした影響で、どこの言葉も完璧には使いこなせず、深く考えるのが苦手な主人公ありす。
生まれに恵まれず「親ガチャなんてクソくらえ」と必死にもがいている天才の類。
そんなハードな状況にいる2人が、お互いを支えに成長していくしていく姿がキラキラまぶしい作品です。
彼らが自分自身を見つめなおし、どんどん心を磨き上げ、夢を掴もうとする姿は本当に美しく、読んでいるこちらの心に響くものがありますから。
また、いつもとはまた違った目線で宇宙飛行士モノを楽しめる点も、本作を語る上で外すことができません。
宇宙飛行士モノは数あれど、大抵は精神が完成した大人が主人公。
でも本作は、「宇宙飛行士になる試験」を前に大きく心が揺れ動いてしまう、まだまだ不安定な子供たちが主人公なので、宇宙飛行士に対してある意味リアルな様子を描かれているんですよ。
少年少女の成長物語が好きな人、未熟な主人公たちがもがく姿に熱くなれる人におすすめです。
COSMOS
- 作者:田村隆平
- 2023年発表
- このマンガがすごい2025オトコ9位
「COSMOS」は、地球外生命体向けの保険会社というユニークな設定のSFドラマ。
嘘をかぎわける能力をもつ主人公・水森楓。
しかし、親友が急に失踪してしまったことで、それが一変。
地球に住む地球外生命体の存在を目の当たりにし、彼らと彼ら向けの保険会社との問題に巻き込まれ、そしてその保険会社から能力を見込まれてリクルートされることに。
そんなところから、ストーリーが展開していきます。
お金の問題に端を発した地球外生命体とのトラブルという、なかなか見ない設定に目をひかれて読み始め。
そこから、バトルとサスペンスをともなった怒涛の流れに完全に心をつかまれ、気が付いたら読む手が止まらなかった作品ですね。
とにかく、素晴らしいのが描写能力!
金銭トラブル、バトル、サスペンスに、さらにときおり青春要素まで含まれる本作。
かなり複雑かつ特殊な設定なのに、普通に読んでいるだけでストーリーが違和感なくすっと入ってくるようになっているんですよ。
この描写能力のおかげで、面白いストーリーをそのまま楽しめ、読むごとにハマっていくことになっちゃいましたよ。
地上へ…
- 作者:松江名俊
- 2025年公開
「地上へ…」は、地下で戦うためだけに育てられた超人が、地上で普通の生活を目指すも常識ゼロで失敗を繰り返すSFコメディバトル漫画。
終焉を迎えた世界を生き残させるため、地下で過酷な戦いを続けてきた主人公。
ある日、かつて交わした友人との約束を守るため地上へと脱走します。
しかし、買い物の仕方や挨拶の意味すら知らない彼は、ことごとく常識の壁にぶつかり、周囲を巻き込んだ騒動を引き起こしていくことに。
本作の魅力は、そんな主人公の天然すぎる行動と、それを受け止める個性派キャラクターたちとの掛け合いの面白さ。
不思議な間やテンポがクセになるんですよね。
また、物語が進むにつれ新たな超人や敵が現れバトル要素も加速していくのですが、そんな緊張感ある戦闘シーンと日常のボケが絶妙なバランスで共存なのも本作の魅力ですね。
ちなみに、個人的に本作で印象的だったのは、本屋でジャケットを見た際、「終末世界で生き残るサバイバルものだな」と確信して手に取ったのに、読み始めたら全く違った内容だったこと。
結果的に楽しめたのでいいのですが、あまりの予想外すぎて、変なツボにはいっちゃいました。
レベルE
- 作者:冨樫義博
- 1995年発表
- 完結・全2巻
- アニメ化
レベルEは、「幽遊白書」「HUNTER×HUNTER」の冨樫義博が描く、コメディとシリアスが行き交うSF作品。
最強の内容の濃さ。「幽遊白書」も今思うとあの巻数からは考えられないぐらい濃いんですが、それを超えてさらに濃い。
SF系のB級映画を煮詰めて、ギャグテイストにしたような話ばかりで、ショートショート好きには、たまりません。
話の設定もいいですしね。
ただ、これが最高の漫画といわれたら疑問符がつきますし、これが好き=センスがいいというのも違うと思うんです。
やっぱり、好き嫌いがはっきりと分かれて、好きな人がズブズブと泥のようにハマっていく、そんな漫画じゃないかと。
でも、面白いのは間違いないので、絵が苦手な方も一度は試してみるといいんじゃないでしょうか。
未来日記
- 作者:えすのサカエ
- 2006年発表
- 完結・本編全12巻
- 講談社漫画賞少年部門ノミネート2008など
- アニメ化・テレビドラマ化
未来日記は、SF × サバイバルゲームな世界で成長していく、巻き込まれヒーローとヤンデレヒロインの物語。
能力が付与された携帯をあたえられた主人公たちが、神になる権利をかけて戦うバトルロワイヤル漫画にして、ヒロインがどこに出しても恥ずかしくないレベルのヤンデレというのが、特徴な漫画です。
設定が一級品で、ストーリーに勢いもあるし、バトルロワイヤル系の漫画の中では間違いなくトップクラスの出来になっています。
でも、一番の見どころは主人公とヒロインの成長。
主人公以外の他のものには全く興味がなく、敵にガチで容赦がないヒロインが、終盤に行くにつれ人間らしい側面が見せるようになってくるし。
また、ヒロインに守られてばかりだった主人公が、ヒロインのためにがんばっていく姿を見せるようになってきますから。
しかし、「ヤンデレ怖い」から、まさか「ヒロインかわいい」になろうとは、読み始めたころには思いもよりませんでしたよ。
異世界・転生漫画|気楽に楽しめる爽快作
異世界おじさん
- 作者:森下裕美
- 2018年発表
- このマンガがすごい2020オトコ11位など
- アニメ化
異世界おじさんは、異世界転生を皮肉った特殊な異世界漫画。
事故にあい17年間昏睡状態になっていたおじさんが突如目を覚ましたという。
おじさんをどのように扱うかで親族会議が行われるが、それが紛糾し一家が散り散りに。
「生活を助けることはできないから自分で何とかしていって」と伝えに行った甥に対して、おじさんは自分は異世界にとばされていたと言ってくる。
そんなところから始まる作品です。
実際おじさんは異世界にとばされていたのですが、それが(ある意味普通だけど)普通じゃない。
異世界転生というと、チートもらって美女に囲まれキャッキャウフフ楽しいというのが定番。
でもおじさんの場合、美人ばかりの異世界人からすると不細工すぎてオーク扱いされるし、野蛮な異世界人に基本ボコボコにされそうになる。
例え、ツンデレ美女に好意をみせられても、ツンデレの概念が誕生する前に転生しているから、ガチで嫌われていると思ってる。
などなど、ほとんどの時間、異世界を楽しめていないんです。
そして、そんな当時の映像を魔法で写し、甥たちと一緒に見て残念がらせるのを楽しむ作品になっています。
メインストーリーからサイドストーリーまで、とにかく発想がすばらしい!
「同じものを見ているのに、人とは違う角度から見てる」という思える作品は漫画でも小説でも大好きなんですが、本作は間違いなくそのタイプの作品ですね。
ちなみに、アニメ版でヒロインの声をあてた声優さんたちがものあまりにイメージにぴったりだったので、アニメ版を見ると漫画の解像度がさらに上がりますよ。
デッドマウント・デスプレイ
- 作者:成田良悟、藤本新太
- 2017年発表
- アニメ化
デッドマウント・デスプレイは、「バッカーノ!」「デュラララ‼」の成田良悟が原作を務める転生ノワール漫画。
異世界において「世界の厄災」として認可され、英雄によって討伐された屍神殿。
しかし、気が付くと見慣れない世界(新宿)にいて、死んだ人間の子ども(四乃山ポルカ)の姿になっていた。
何が何だかわからない中、ポルカを殺害した暗殺者に命を狙われてしまう。
そんなところから始まる作品です。
現実から異世界に転生するのではなく、異世界から現実に転生するパターンの転生漫画ですね。
序盤は、異世界で見につけたネクロマンサーの能力を使って、犯罪者たちの中で生き残りつつ、ポルカを殺した犯人を見つけていくのがメインストーリーになるんだと思っていました。
もちろんそういった要素も多分にあるのですが、進むごとに徐々に現実と異世界とにリンクがあることがわかってきて、思わぬ方向にストーリーが展開されていくんです。
この点、すごく成田良悟っぽくて、「バッカーノ!」「デュラララ‼」ファンとしてすごくうれしくなりました。
また、成田良悟の大きな特徴である、少しピントの外れたキャラクター達による群像劇は、本作でも健在なので、そういった展開が好きな人にはかなり楽しめる作品になっていると思いますよ。
この素晴らしい世界に祝福を!
- 作者:渡 真仁、三嶋 くろね
- 2015年発表
- アニメ化
この素晴らしい世界に祝福を!は、ちょっと懐かしい主人公像の異世界転生漫画。
目の前に現れた女神に自分が死亡したことを告げられる主人公・佐藤カズマ。
カズマの記憶では、事故にあいそうな人を助けようとして車にひかれて死亡してしまったはずだったが…
実際は、事故にあわない運命の人を突き飛ばして怪我をさせ、車にひかれたと勘違いしてショック死しただけ。
一応、異世界に転生させてもらうことになったが、ちょくちょく自分を馬鹿にしてくる女神に腹が立ったので、女神ごと異世界に転生することにした。
そんなところから始まる作品です。
「普段は頼りないけど、決めるときはきめる」という主人公が昔から大好きなんですが、本作のカズマもまさにそれ。
強敵が現れたとき、仲間が苦しんでるとき、困難な状況におちいったときなど、ここぞ!といったタイミングで解決策を提示してくれます。
まぁ、頼りない普段がかなりクズなのと、ピンチになってから解決策出すまでの間はほとんど役にたたないのと、解決してもだいたいさらに困った状態になるのが玉にキズ。
でも、その高低差が読んでいて熱くさせてくれるますし、同時に笑かせてくれるんです。
ちなみに、アクシズ教がでてくる回はハズレがないので絶対おすすめ。
基本ギャグですすむシリーズですが、アクシズ教がちょっとでもでてくるとギャグが加速していくので大好きです。
その影響か、私の推しヒロインはアクアです。
乙女ゲーム世界はモブに厳しい世界です
- 作者:潮里 潤、三嶋 与夢
- 2019年発表
- 完結・全11巻
- アニメ化
妹のお願い(命令)で、婚約破棄ハーレム系の乙女ゲームの攻略をさせられ、その過労で死んでしまった。
そんな前世の記憶を思い出した主人公は、最後にプレイしていた、女尊男卑がまかりとおる乙女ゲームの世界に、自分が転生していることに気づいてしまう。
多少でもマシな生活を送りたいと、プレイ記憶を思い出し色々するが、ドンドン自分が思い描いた暮らしとは離れていってしまう。
そんなところから始まる作品です。
キャラクターがかなりツボりました。
主人公はクズ寄りで、それを自覚しているので、変に気取ってないのがいい。
また、婚約破棄をした攻略キャラたちも、最初こそ定番のアレな感じでしたが、ストーリーが進むほどになんかいい子になっていって、それぞれいい味出てきます。
なにより主人公の地位を奪った転生ヒロインが、主人公を超えるクズさをみせつけるのに、妙に苦労性でたびたび酷い目にあうのですが、そのひどい目にあいっぷりがすごくしっくりくる感じで、なんか憎めないんですよね。
特に、正体が判明して、もともとなかった遠慮を主人公が全くしなくなってからは輝いていました。
原作小説の最初の大きな山場(第三章)までで終わることもあって、シリアスなパートも結構な量を割いて描かれているので、そういったところも好きな方にもオススメできる作品ですね。
反対に、「ファンタジーにロボットがでてくるのはNG」といった方にはおすすめできませんが。
ダンジョン飯
- 作者:九井諒子
- 2015年発表
- このマンガがすごい!2016第1位受賞など
- アニメ化
- 全14巻(設定集などでその後の描写アリ)
「ダンジョン飯」は、モンスターを調理して食べながらダンジョンを攻略するという、一風変わった設定の“グルメ×ファンタジー”漫画。
最初は「モンスター料理?ネタ寄り?」と思いきや、読んでみるとその料理が想像以上に美味しそうで、気づけば空腹を刺激されてしまいました。
前半はグルメ要素が主軸。
冒険の合間に現地調達で食材(モンスター)を集め、調理方法を工夫しながら、いかに美味しく食べるかを真剣に追求していく様子は、まさに「架空のアウトドア飯」。
一方で、後半に進むにつれて物語は一気にファンタジー色を強めていきます。
背景や世界設定の作り込みがより濃密になり、キャラクターの過去や魔法の構造、ダンジョンの成り立ちにまで踏み込んでいく、前半とはまた違った楽しさが味わえます。
個人的に、前半のグルメ路線を期待して読み始めたので、前半と後半を比べたら前半の方が好みなのですが、それでもラストの完成度の高さには心から感動しました。
オリジナリティにあふれている上、「ダンジョン飯」らしさが感じられつつ、メンバーたちの未来への前向きな姿勢が描かれていて。
作者の九井諒子さんのことは、デビュー作「竜の学校は山の上」の頃から描く独特の世界観が絶妙で好きでしたが、ここまですごい作品をまとめ上げたことには感動させられましたよ。
おすすめのマイナー漫画|知る人ぞ知る隠れた名作
デベロッパーズ~ゲーム創作沼へようこそ~
- 作者:新井春巻
- 2024年発表
デベロッパーズは、たまたま出会った男女がインディーズゲームを創作していく物語。
ゲームが大好きすぎて、ゲーム会社に勤めるようになった主人公。
しかし、大きな会社でゲーム制作に加わっても、仕事が部署ごとに分断されていて、自分の意見が反映されることはないという問題に直面する。
「自分の意見が取り入れられたら、もっと面白いゲームが作れる」のにというモヤモヤを抱えたまま日々を過ごすが、ふとしたきっかけでインディーズゲームの発表会に参加することになる。
そして、そこで運命の出会いを果たすことに。
そんなところから始まる作品です。
扱っているのがメジャーゲームではなく、インディーズゲームということに特色がある本作。
メジャーゲーム作りとインディーズゲーム作りとではこんなに違うものかと、大変興味深く読ませてもらいました。
作る側のゲームに対する思い入れ、批評の作法、世界観の重要性などなど、小規模な世界であるからこその独特の発展を遂げていることが伝わってきますからね。
メジャーゲーム作りに関する漫画というのはこれまでいくつも楽しんできましたが、それらとはまた違った側面からゲーム作りの面白さを伝えてくれるので、より深くゲームに対して興味が持てるようになった気がします。
マズ飯エルフと遊牧暮らし
- 作者:大間九郎、 ワタナベタカシ
- 2018年発表
- 完結・全13巻
マズ飯エルフと遊牧民暮らしは、現実世界から異世界に移動した主人公が現実世界の料理をふるまうタイプの異世界漫画。
このジャンルの漫画は結構な数がでてきていますが、個人的に本作が一番しっくりきてます。
シンプルな料理が単純においしそうだし、出会ったエルフたちがモンゴルっぽい遊牧生活していて異国情緒が楽しめるし、キャンプっぽさも味わえる。
そして、作風が途中からガラッと変わるのですが、そこにたどりつくまで少しずつ伏線を増やしていく流れが見事なんです。
現実世界と異世界とのリンクや、背後にいる誰かなどがチラ見せされてきて、詳しい内容が気になって仕方なくなる。
そして、ガラッと変わるところまでたどり着いたころには完全に作品に没入していて、最初に気に入った内容と違っていましたが気にせず読んでいました。
終盤に関しては賛否両論あると思いますが、トータルでみると十分楽しめる作品だと思います。
おいピータン!!
- 作者:伊藤理佐
- 1998年発表
- 講談社漫画賞少女部門受賞など
大人の男女がすごす日常生活のワンシーンを、作者独自の視点からきりとって、くすっとした笑いに変えてくれる1話完結のオムニバス漫画。
普通の人とは一線を画する、思いもよらないところに目をつけ、それをまとめあげるのが天才的に上手いんですよ、この作者は。
例えば、フランス語には男言葉と女言葉があると知った主人公とその彼女が、適当にその辺にあるものをオスかメスか決めていく(例.オスパスタ=ナポリタンとか)。
それだけの話をちゃんと1つの話としてまとめ上げてますからね。
後、ご飯とお酒の描写がものすごく多い!
こだわりの料理がドンドンでてくるとかそういうのはなくて、出てくるのは日常的なモノばかり。
また、湯気や香りがつたわってくるようなリアルな描写もほぼなし。
それにもかかわらず、出てくる料理やお酒たちがめちゃくちゃ美味しそうに感じるんですよね。
普通のものが普通に美味しそうと思える、稀有な存在でして、肩の力を抜きながら読める漫画だと思います。
ゴリせん〜パニックもので真っ先に死ぬタイプの体育教師〜
- 作者:酒井大輔
- 2021年発表
ゴリせんは、ある意味、究極の予定調和のギャグ漫画。
パニック作品やホラー作品でよくみる危機的状況に陥る→なんやかんやで無事
基本的にこれを繰り返すだけの1話完結のギャグ漫画なんですが、これがすごく面白いんです!
絶対どうなるか予想がつくのに、それでも笑わせてくる不思議な展開力がありますから。
また、以前出てきた危機(?)がシレッと日常生活にとけこんで、新たなストーリーを作っていくところも好きです。
こういったタイプの漫画は、慣れが一番の敵で、読み進めると飽きてくるということが意外とあります。
でも、ゴリせんのように新しい要素を定期的に組み込んでくれると、そういったことがなく長く楽しめますからね。
個人的にジワジワ笑いがきたので、単行本で一気に読むのおすすめです。
雑兵めし物語
- 作者:重野なおき
- 2022年発表
雑兵めし物語は、戦国時代の雑兵がどのようなものを食べ、どのような生活を送っていたのかを描いた4コマ漫画。
戦国時代ものといえば、武将や軍司を題材にしたものが定番ですが、本作の題材はまさかの雑兵。
作者である重野なおきさんの作品は昔から好きでよく読んでいるのですが、本作が出たときは度肝を抜かれましたね、そんな題材で4コマ漫画ができるのかと。
しかし、予想に反し、勉強になる上に面白く、ちゃんと良い4コマ漫画になっていました。
歴史的事実をベースに、登場キャラクターたちがイキイキと動き、そしてしっかりオチを作っていく。
こういったあたり、さすが「信長の忍び」や「軍師 黒田官兵衛」など、歴史ものの4コマをいくつも輩出している作者だけありますね。
ちなみに、「雑兵めし」とは全然関係ないのですが、重野なおきさんには、これまでも何回か驚かされたことがありまして。
その中で、一番大きかったのは、先生もの、フリーターもの、女子ソフト部ものなど、日常系4コマ漫画を連続して出していた中での、急な歴史もの4コマ漫画(「信長の忍び」)を出してきたときでしたね。
▼もっとおすすめのマイナー漫画が知りたい方は、こちらもどうぞ!
マイナー漫画おすすめ20選|ガチで面白い隠れた名作を厳選【人気作に飽きた方へ】
完結済み漫画|一気読みできる殿堂入りの名作
鬼滅の刃
- 作者:吾峠呼世晴
- 2016年発表
- 完結・全23巻
- このマンガがすごい2018・2020など
- 舞台化・アニメ化
鬼滅の刃は、大正時代を舞台にした、鬼に大事なものを奪われた者たちと、人を食い物にする鬼との戦いを描いたバトル漫画。
毎回ギリギリまで追いつめられるバトルは、歴代ジャンプ作品の中でも非常にレベルが高く、これだけでも相当評価をすることができます。
でも、「鬼滅の刃」の一番の評価ポイントはそこではありません。バトル漫画らしくない、濃厚なストーリーにこそ、この漫画の本質があります。
妹を除いた家族全員を殺された上、生き残った妹も鬼にされた主人公をはじめ。
助けた子供の一人が裏切ったため、鬼にほとんどの子供を殺され、生き残った子供に犯人だと認識されてしまった男性。
兄妹2人だけで飢え・寒さに耐えながら生きてきたのに、人間によって殺された妹を助けるために鬼になった敵などなど。
とにかく悲しく重い人生を送っているキャラクターたちが、立場の違いこそあれ自分の存在意義のために、生き・戦っている姿を作者は描いていますからね。
それこそ、復讐のため、守るもののためなら自分の命をかえりみないキャラクターがいるぐらい。
バトルもストーリーも隙が無い、近年の少年漫画の中で群を抜けた存在ですね。
ダイの大冒険
- 作者:三条陸・稲田浩司
- 1989年出版
- 完結・全37巻
- 旧アニメ・新アニメ
ドラゴンクエストの外伝的ポジションの少年漫画。
とにかく感動と明言が多く、大人気なのですが、主人公のダイよりも仲間のポップの人気がすごい稀有な存在です。
最終戦を見て以降は、もうポップが成長するための作品にしか見えなくなりますね。
最恐の魔法メドローアの習得したとき。
ハドラーを助けたとき。
そして、心の折れたダイを立ち上がらせたセリフを言ったとき。
ポップは驚くほどの成長を見せてくれました。
魔法の才能はあっても化け物級ではなく、プライドが無駄に高いだけで器の小さな少年だったのに。
秘められた力が開花したりするわけでもなく、何度も負けて泥臭くあがきながら、最高ランクの戦力にまでなったんですから。
たまらない漫画です。
進撃の巨人
- 作者:諌山創
- 2009年発表
- 完結・全34巻
- このマンガがすごい2011オトコ1位など
- 実写映画化・アニメ化
進撃の巨人は、圧倒的スケール・圧倒的世界観を楽しむ超一流のバトル漫画。
人類をエサにする巨人に支配された世界で、巨人たちを駆逐しようとする人類の精鋭たちを描いた進撃の巨人。
メディアの過剰な取り上げ方のせいで、「正当な評価が得られなくなるんじゃないか」なんて心配を一時期していましたけど、ものともしませんでした。
間違いなく21世紀の傑作の1つであり、ライバルはドラゴンボールやスラムダンクといった漫画史に残る傑作たちだけ、そんな作品になってくれました。
全く予想通りに行かなくて、読めない展開ばかりで素晴らしい。
巨人との戦いで明らかになる真実、その後に訪れる政治的な問題に、外の世界を含んだ歴史的な問題など、最後まで読まないと全体像がつかめないぐらいスケールが大きいので、読んでる途中だと次にどうなっていくのか全く分からないんです。
また、絶望ばかりの世界で、くもの糸みたいなほっそい希望の上でバランスを取っているような緊張感もたまりません。
強くなっても無敵になったりするわけではないし、敵はドンドン壮大になっていくので、勝ち筋はここしかないという展開が続いていきますからね。
日本だけでなく、バトル作品の本場であるアメリカでも大ヒットする(アニメに至っては同時期に放映されたマーベル作品などを押さえて全テレビ番組で最も人気のある作品に選ばれていました)のもうなずけますよ。
GS美神~極楽大作戦!!~
- 作者:椎名高志
- 1992年出版
- 完結・全39巻
- 小学館漫画大賞1993など
- アニメ化
GS美神~極楽大作戦!!~は、霊媒師(ゴーストスイパー)ものに、これでもかとギャグを詰め込んだ作品。
ストーリー自体も面白ですけど、人気の秘訣はやっぱり、本来サブキャラだった横島の存在。
熱い成長を魅せてくれたキャラの代名詞として、「ダイの大冒険」のポップがよくあげられますが、それに負けず劣らないのが、この漫画の横島。
本来なんの力ももたない、人がいいだけのスケベな男子高校生だったのに、すこしずつ魔族や親族との戦いに加わっていくにつれて強化されていき、最終的に魔族の親玉との対決の切り札にまで成長することになりました。
戦いの手法は、ひたすら汚いですけど。
ただ、その成長のせいで、彼女と世界を天秤にかける決断を迫られることになるんですけどね…
この辺りは、子どもながらに泣いたもんです。
でも、彼は強いですからね。
横島らしく生きて欲しいという彼女の言葉に従い、シリアスパートが終わったら、一気にギャグキャラに逆戻り
わかりやすいカッコよさとか、そうったものは感じられないけど。
心の強さや優しさなどの、本当のかっこよさを感じられる、漫画史に残る人気キャラです。
後、出てくる女の子たちが可愛いんですよね~、特に小竜姫さまとか小竜姫さまとか小竜姫さまとか。
鋼の錬金術師
- 作者:荒川弘
- 2001年発表
- 完結・全27巻
- 手塚治虫文化賞新生賞2011など
- 実写映画化・アニメ化
鋼の錬金術師は、禁忌に手を伸ばしてしまったためにかけがえのないものを失い、それを取り戻すために旅をする兄弟とそれを取り巻く者たちの絆の物語。
鋼の錬金術師の素晴らしいところは、悲惨な状況が続くにもかかわらず前向きな気分のまま読み続けられるところ。
作者のストーリー展開の上手さから読んでいて高揚感がとまらないというのもありますが。
主人公であるエドとアルが、どんなに困難な状況におちいっても、たとえ片方が絶望しても、前に進む姿勢を決して崩さない。
2人の周囲が、2人の歩みが止まらないよう、時に横にたって、時に背中を押してサポートする。
そういった前へ前へという雰囲気が、全巻を通して描かれているのが大きいですね。
でも、そんな前向きな気分で読み進められるにもかかわらず、爽快感はあまりないのがまた面白いんですよね。
エドもアルも最後まで最強になっておらず、むしろ最後以外大事なところでは負けてばかり。
だから地べたをはいずりまわり、でも目的を諦められずに立ち上がるという泥臭い展開が続きますから。
正直、連載中に「こんな難しい設定で風呂敷を広げていったら、絶対畳むの失敗するだろ」なんて思ったこともありました。
でも、長期連載でさらにどんどん風呂敷を広げた挙句、最高のラストでたたみあげるんですから脱帽ですよ。
何度読み返しても、すげぇ…という感想しか出てこない作品です。
▼もっとおすすめの完結済み漫画が知りたい方は、こちらもどうぞ!
【保存版】完結済みおすすめ神漫画25選|ガチで面白い歴代の名作だけを厳選
【まとめ】ガチで面白いおすすめ漫画
今回紹介した作品は、最近の話題作から完結済みの名作、知る人ぞ知るマイナー作品まで、ジャンルを問わず幅広く厳選してきました。
どれも夢中になって読める作品ばかりなので、気になるものがあれば、ぜひチェックしてみてください。
もし何を読むか迷った場合は、まずは【総合ランキングTOP5】の中から選ぶのがおすすめです。満足度の高い作品から読むことができます。
他にもまだある!追加で語りたいおすすめジャンル漫画
人気ジャンルを中心にまとめた本編では紹介しきれなかった、個人的に大好きなジャンルの名作漫画たちも少しだけご紹介します。
青春・学園漫画
ふつうの軽音部
- 作者:クワハリ、出内テツオ
- 2024年発表
- このマンガがすごい2025オトコ2位
「ふつうの軽音部」は、「ふつう」と「王道」のまじりあったバンド漫画。
タイトルが「ふつうの軽音部」となっているので、どれぐらい「ふつう」なのか楽しみにしながら読み進めましたが、想像以上に「ふつう」でびっくり。
むかし軽音部の友人がマックで愚痴っていた、「内輪だけの盛り上がりがキツイ」、「恋愛で問題が起こる」など、聞いたことがあるシーンがいくつも出てきて、思わずクスっとさせられました。
でも、それだけじゃないのが本作のすごいところ。
歌にコンプレックスのあった主人公が覚醒してからは、一気に「王道」的なバンド漫画の展開になっていきます。
主人公の進化に引きづられて周りの熱量も上がっていく流れは、こういうジャンルの漫画が好きな人の大好物なはず。
もちろん、私も大好物です!
また、登場キャラの性格がふつうに悪いのも好き。
みんな結構自分勝手で、周りの迷惑を考えるより自分のしたいことを優先させてくるんですが、これが逆に人間関係をリアルにし、漫画のおもしろさに深みを出してくれているですよね。
ルリドラゴン
- 作者:眞藤雅興
- 2022年発表
- このマンガがすごい2024オトコ9位
ルリドラゴンは、朝起きたらいきなり角が生え、自分が人間とドラゴンのハーフだと知った少女の物語。
設定だけ見ると「これから大冒険が始まりそう」感満載なんですが、主人公がまず直面したのは、学校などをどう過ごすかという日常の問題。
「人と違う」ことを自分がどう受け入れるか、他人にどう受け入れられるかの難しさを、ドラゴンハーフという極端な個性を使って描かれていて、その発想の面白さから一気に惹きつけられた作品です。
親や学校の先生など味方になってくれる存在の大事さや、ふとしたことでこれまでのバランスが崩れる難しさ、個性をもっている側も他人に対しては偏見を持ってしまっているリアルさなどなど。
思ったより切り込んだ内容になっていますよ、絵柄は可愛いし、主人公はそこそこ緩い感じなのに。
ウマ娘 シンデレラグレイ
- 作者:久住太陽、杉浦理史
- 2021年出版
- アニメ化
ウマ娘シンデレラグレイは、スマホゲームやアニメで有名な「ウマ娘」のスピンオフ漫画。
競走馬の中でも歴代トップクラスの人気を誇る主人公オグリキャップが、タマモクロスやスーパークリーク、イナリワンなどのライバルたちとしのぎを削っていく姿を描いた作品です。
「実在の競走馬を美少女にして競争させる」というコンセプトの作品ですし、読み始める前は「かわいい感じになってるのかな?」なんて思っていたんです。
アニメのかわいい仕上がりに、「うまぴょい伝説」や「トレセン音頭」のライブ映像、加えて「聖なる一歩半」といったいわゆる公式怪文書などのイメージもありましたし。
(アニメは要所要所、曇らせてくるシーンもありましたが、特に2期終盤のマックイーンとか)。
でも、読んでみると、めちゃくちゃ熱い!!!
試合が始まるまではかわいいエピソードなんかもありますが、試合が始まると一変、血と汗と泥が飛び交うシーンの連続で、読んでて胸が熱くなってしまいましたよ。
かわいい寄りの漫画なんてとんでもない!完全に泥臭い熱血寄りのスポコン漫画ですね、これは。
ある意味、表紙詐欺すぎる漫画です、もちろんいい意味で。
ちなみに、個人的に大好きなエピソードは、第3章「永世3強篇」のいわゆる「89年ジャパンカップ」をベースにしたところ周辺のエピソードです。
タマモクロスがメインライバルとなる第2章「白い稲妻篇」も、全エピソードめちゃくちゃ面白くて悩むのですが、まぁこのあたりは読んだ人がもれなく好きになるところだと思うので、置いておこうかなと思いまして。
ファンタジー漫画
泥の国
- 作者:山田はまち
- 2024年公開
「泥の国」は、異色の異世界ダークファンタジー漫画。
異世界から来た魂は現実世界の人間の身体で生きる一方、身体を奪われた側は誰にも知られることなく泥の国へと強制的に送られる。
そんな世界において、転生者側とその犠牲者たち、双方の重みを描く作品です。
本作の中心となるのは、苛烈な性格だった王女アスナと、その身体に転生し、優しい王女として有名になった転生者の2人。
転生者が皆に愛され受け入れられる一方で、身体をのっとられ、家族や夢を奪われた側には、その状況が迷惑以外の何物でもないという描写がかなり好みで、すぐ好きになったのですが…
そこから転生者側にも次々と重い設定をぶち込んでくるストーリー展開を見て、さらに好きになりました。
予想していたよりずっと重厚な作品で、読み進めるたびに深みにハマっていっていくんですよね。
ですので、もし1巻を読んだらそこで止めず、すぐに2巻を読んで欲しい!
1巻の段階ですでに面白いのですが、2巻以降は印象を大きく変えてくれますから。
約束のネバーランド
- 作者:白井カイウ
- 2016年発表
- 完結・全20巻
- このマンガがすごい2018オトコ1位など
- 実写映画化・アニメ化
「約束のネバーランド」は、アクションとミステリーが融合したような少年漫画。
孤児院で生活している少年少女たちが、やさしいママの下で幸せに生活していると思っていたら、実は化け物(鬼)の高級な餌として飼育されていただけだったということがわかり、監視役の目をかいくぐって脱出をもくろんでいく。
そういったところから始まっていくサバイバルアクション作品です。
高級な餌となるべく、英才教育を受けていた子どもたちは頭のキレが素晴らしく、元エサ候補として育てられたママなどとの、頭脳戦を随所で楽しんでいけます。
また、当初は甘い考えを持っていたのに、現実に打ちのめされ、でも一番大事な目的(=皆で生き残る)だけは守りきろうと、それ以外を切り捨てる。そして、そこから、さらに変化していく。そんな主人公の成長の描き方もすばらしいんですよ。
ただでさえ目的を達成するのは絶望的なのに、何かに成功してもさらなら絶望が次々にやってくる状況で、変わるべきところと変えてはいけないところを明確にし、それにもとづいて行動できるようになっていきますから。
3巻ぐらい読んだ段階で「この漫画が終わる頃には、2010年代を代表する漫画の1つになっている気がする」と思っていましたが、まさにそうなった名作ですよ。
ローゼンメイデン
「ローゼンメイデン」は、引きこもりの少年・桜田ジュンと、意思を持つ美しい人形たちとの出会いから始まる、幻想的なバトルファンタジー。
ひと癖もふた癖もある「ローゼンメイデン」と呼ばれる人形たちが繰り広げるアリスゲームは、美しさと残酷さが同居する独特の世界観に満ちています。
本作を読んでまず心をつかまれたのは、作品全体にただよう妖しい美しさ。
登場するドールたちは、普段はドジっ子だったり天然だったりして、基本的にかわいらしい存在なんです。
でも、いざ戦いや宿命に向き合うときは、どの子も気品に満ちていて、ただ可愛いだけではない、どこか毒のあるような不思議な美しさを放っているんです。
繊細なタッチの作画も、ドールたちのキャラクター性や物語の緊張感にぴたりとハマっていて、作品の美しさを倍増させていました。
また、ファンタジー世界の構築がとても丁寧なことも本作の魅力ですね。
現実と非現実とが区別がつかなくなるような、不思議な感覚を読みながら味わえる作品はなかなかありませんから。
ちなみに、本作はアニメ(+ドラマCD)もあるのですが、このアニメは漫画と印象が大きく異なっていて、まるで別作品のよう。
でも、アニメも最高なので、漫画にハマったら、ぜひアニメもあわせて楽しんでみてください。
サッカー漫画
DAYS
- 作者:安田剛士
- 2013年出版
- 完結・全42巻
- 講談社漫画賞少年部門2016など
- アニメ化
数あるサッカー漫画の中で、最も読んでいて熱くさせられたサッカー漫画。
こんなに読んだ後に身体を動かしたくなる漫画はないんじゃないかというレベルで興奮してきます。
本当に何も出来ない状態からスタートした、主人公のつくしくん。
まず誰よりも走るようになり、そこから少しずつ、本当に少しずつ出来ることを積み上げていく。
そんな彼の姿には読んでてグッときます。
そして、直に接している周囲の人間たちに、彼の静かな熱が伝搬していくようになったら、胸が熱くて、もうね。
そら、こんな選手がチームにいたら、士気が上がり、泥臭くても前を向いてプレイしようと思いますよね。
後、できないことはできないということを最も徹底しているのも、この漫画の特徴じゃないかと思うんです。
つくしくん、ボールもらってもドリブルで抜いたり出来ません、スルーパスも出せませんし、ゴールだって全然決めれません。
他の漫画だったら、もう少しサービスがあるでしょうが、そういうのがかなり進まないと全くないですから。
正直ヤキモキもさせられますが、それと同時に、少しずつ出きることを増やしていったつくしくんが、実になったときどんなプレイヤーになるかを楽しませてくれるんですよね。
GIANT KILLING
- 作者:ツジトモ
- 2007年出版
- このマンガがすごい2009オトコ4など
- アニメ化
「GIANT KILLING」は、初見の衝撃がすさまじかった仕事としてのサッカー漫画。
本作の特徴は、チームの構築や戦術、マネジメント、対戦相手の心理といった細部までしっかり描かれていること。
本作がはじまった当時のスポーツ漫画といえば、特訓とかしたらチームは勝手に構築されるし心理戦も上回れるといったような作品がほとんど。
その中で、サッカーの細部にまでくわしくフォーカスを当ててくれたことが新鮮で、本当に面白かったんですよ。
ただそれも、試合でのプレー描写が十分魅力的だったからこそなんですけどね。
例えば、序盤の試合において世良が決勝点をいれたシーン。
そこまでの展開も素晴らしい上に、選手がどういう心理で動き、それまでの自分を超えるスーパープレイが起きたのかも丁寧に描いてくれていて、2倍熱くなれた気がしました。
さすが、たった2巻で完結したにもかかわらず、連載当時サッカーファンに高い人気を誇った「U31」の原作者が原作してるだけありますね。
サッカーに興味がない人にもお勧め。
結構、人との付き合い方など、ビジネス的なところにも応用できる考え方が、根底にありますから。
BE BLUES
- 作者:田中モトユキ
- 2011年出版
- 完結・全49巻
- 小学館漫画賞少年向け部門受賞2015など
天才と言われた主人公が、大けがを負ってサッカーから離れることになったが、サッカーへの情熱を絶やすことなく一応の復帰を果たす。
でも、これまで培った感覚と天性のひらめきを失い、今までのようなプレイができなくなったため、今できるプレイスタイルを磨き、這い上がっていこうとしていく。
「BE BLUES」は、そんなサッカー漫画です。
泥をすすってでも前に進んでいこうとする姿は、かなり好み。
ただ、正直、序盤の小学校編は大して面白くないと思うんですよね。
面白くなってくるのは中学校編からで。
そして、それが本格化するのは、もう少し後の高校生編の半ばから。
だから、最初から全部読んで欲しいというよりも、今から読み始まるなら、高校生になってからで十分じゃないかなーと思ってます。
逆に、高校生編の半ばからは、超面白いですよ。
主人公の努力と才能がかみ合いだし、覚醒しだした仲間とともに、どんどん強くなっていく敵との対決は熱狂ものです。
笑えるギャグ・コメディ漫画
私立T女子学園
- 作者:竹田エリ
- 1995年発表
- 完結・全10巻
私立T女子学園は、女子高生たちがおりなすブラックユーモア四コマ漫画。
ギャグ・コメディジャンルの神漫画と言えば、筆者の中では間違いなく本作です。
好みがものすごく分かれる漫画なので、「いやいや、人に勧めるのにこれはさすがに…」と思い、別の作品のことも考えようとするのですが、どうしても本作のことが思い浮かんじゃうんですよね。
風邪ひいている時に読む漫画がほしいと、妹に適当に買ってきてもらったのが、本作の5巻。
そして、読み終わると同時に親の目を盗んで買いに行ってフラフラになったのもいい思い出です。
というか、読み終わったと同時に買いに走るというのは、この漫画が初めてかもしれません。
かわいい絵柄なのに、腹黒か変なのしかいない。キャラの立ち方がはんぱない。
上下関係があって、誰かが痛い目にあったりしますが、みんな誰かしら(花粉含む)には負けて、1人だけが弱者になったりはしないので、嫌な気分にならないのが素晴らしい。
さらっとしたブラックユーモア、シュールギャグがたまらない。
いろんな魅力がある四コマ漫画ですが、特に竹田(主人公)&竹田姉、竹田姉&トモちゃん・姑の回は是非読んでもらいたい。
後、編集部に喧嘩売ってたり、リアル竹田家(作者家族)を描いた巻末のオマケも最高です。
ぐらんぶる
- 作者:井上堅二・吉岡公威
- 2014年発表
- みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2018ネクストブレイク部門7位など
- 実写映画・アニメ化
ぐらんぶるは、大学のスキューバーダイビング部を舞台としたギャグ漫画。
たまたま連載している「good!アフタヌーン」で第1話を読んで腹筋崩壊させられて以来、常にチェックし続けた漫画です。
基本、酒とバカと悪乗りを集めて煮だしたような漫画だと思っていただければ大丈夫です!
登場キャラはみな自分の欲望に正直で、馬鹿で性根の腐ったやつらばっか。ですので、どんなときでも、思いもよらない方向の大騒ぎに発展していきます。
でも、いざというときはとてもいいやつらで、読んでいて不快じゃないんですよね。
モテるやつらはなんとか不幸にしようと全力を尽くしますが、同時に本当に困っている人間を助けるためにも全力を尽くす連中なので、どこか爽快感にあふれています。
後、何気に読んでいるとスキューバーダイビングしたくなるほど、海への愛が伝わってくるのもおすすめポイント。
波よ聞いてくれ
- 作者:沙村広明
- 2014年発表
- アニメ化
「波よ聞いてくれ」は、斬新すぎる発想で笑わせてくれるストーリー漫画。
彼氏にフラれた愚痴をラジオで流され、止めようと思ったらラジオで彼氏の殺害予告を行い、そしてラジオパーソナリティになってしまった女性を絵が描いた作品です。
何を言ってるかわからないと思いますが、本当にこんなスタートをするんですから、作者の頭はどうなっているのか。
とにかく何も考えていない主人公の勢いがすごくて、物語は想像をはるかに超える展開をいつも見せてくれます。
リスナーからの依頼でお祓い(主人公はカレー屋の店員)にいったら、告訴されかける。
小説の取材に付き合ったら、テロを阻止するなどなど。
そんな「波よ聞いてくれ」の一番の謎は、こんなに子供向けギャグマンガみたいな展開を迎えるくせに、ちゃんと大人が読んでこそ楽しくなっているところ。
ラジオ業界への知的好奇心をくすぐられるシーンや、主人公の言い回しがキレにキレてるシーンなど、展開がしっかり練られているので、ストーリー漫画としても秀逸なのが質が悪い。
面白すぎて続編を見つけたら、秒で購入してしまう漫画の1つです。
泣けるヒューマンドラマ漫画
死役所
- 作者:あずみきし
- 2014年発表
- 実写ドラマ化
死役所は、死んで魂となった者が自分の死につながった事件や事実に向き合うヒューマンドラマ漫画。
生前は見えていなかったことが見えることで、時に救済され、時に後悔し、そして場合によっては因果応報を受ける魂たちの姿が、短いエピソードで1巻にいくつも描かれています。
ドラマにもなった人気作ではありますが、題材が題材だけに重めで、心にくるエピソードも多いので注意は必要。
でも、同時に、読んでいていろいろと考えさせてくれる作品です。
「地獄少女」や「テガミバチ」など、このジャンルの漫画は名作が多い傾向にありますが、死役所も間違いなくその1つですね。
AIの遺電子
- 作者:山田胡瓜
- 2015年発表
- 完結・全8巻
- 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞2017など
- アニメ化
AIの遺電子は、感情をもってしまったAIと、それに寄り添うものたちを描いたSFヒューマンドラマ。
ヒューマノイドという感情をもったアンドロイドが、一般的に受け入れられ、家族を持ったり、人間と恋に落ちたりする世界。
その世界で、ヒューマノイド専門の裏医者業務を行っている主人公が、様々なヒューマノイド同士の問題、人間とヒューマノイドの問題にかかわっていく短編集。
アンドロイドが愛されなかったり、アンドロイドが人間の立場を奪おうとするという作品は多いですが、ヒューマノイドが人間と同じようにすることが前提の話ってなかなかないのが斬新でした。
また、あるヒューマノイドを助けるには、記憶を消し、新たにインプットすることが必須だけど、それをすることで引き起こされた哀しさを描いた第1話が心にきたので、すぐに虜になっちゃいましたよ。
深夜食堂
- 作者:阿部夜郎
- 2006年発表
- 小学館漫画賞一般向け部門2009など
- 実写ドラマ化
10ページほどなのに、しっかり人間模様を描いてくる深夜食堂。
最近のグルメ漫画とは違い、ちょっと昔のグルメ漫画や小説の匂いがします。
お腹がいっぱいになることの幸せや、今は遠くになった思い出の味といったものを呼び起こすツールとして、食べ物を利用し、あくまで主題は人間模様の描写をしている感じですね。
昔はこういう作品結構あったんですが。
おいしそうに食べる姿を見せて食欲を喚起する最近のグルメ漫画とは、毛色が違うわけです。
ドラマにもなって有名になっていますが、最近のグルメ漫画にちょっと食傷気味だなと思っている方は、読んでみるといいかもしれませんよ。
【補足】ガチで面白い漫画の選定基準
本記事では、漫画歴30年以上・1万冊以上読んできた中から、「本当に面白い」と感じた作品だけを厳選してきました。
その際の選定基準は次の通りです。
- 思わず一気読みしてしまう没入感があるか
- 読後に「読んでよかった」「満足した」と思えたか
- 時間が経っても印象に残り、読み返したくなったか
- (新作の場合)読後すぐに、次の巻が気になったか
知名度や売上ランキングではなく、「実際に読んで夢中になれた作品かどうか」を重視して選びました。
そのため、最新の人気作や完結済みの名作だけでなく、知名度は高くなくても、何度も読み返してしまった良作も選んでいます。
気になる作品があれば、ぜひ手に取ってみてください。
▼あわせて読まれています
《電子書籍ストア比較》漫画をまとめ買いするならどこ?全巻が安いおすすめサービスと選び方
【2026】最近の新作・連載中漫画おすすめ15選|ガチで面白いこれから流行りそうな作品を厳選
【保存版】完結済みおすすめ神漫画25選|ガチで面白い歴代の名作だけを厳選
マイナー漫画おすすめ20選|ガチで面白い隠れた名作を厳選【人気作に飽きた方へ】






































































