サッカーや野球に比べて作品数は多くないけど、実は名作がたくさんあるテニス漫画。
私は、両親が学生時代にそろってテニス部だったこともあって、テニスが人生で一番最初に触れたスポーツでした。
その影響で、昔からテニス漫画はけっこう読んできましたが、しっかり作られたものが多くて、読みごたえのあるものばかりなんですよね。
今回は、そんなテニス漫画の中から、硬式もソフトもまとめて楽しめるおすすめの8作品をピックアップ。
試合の熱さはもちろん、青春や友情、ライバルとのドラマなどが楽しめる名作ばかりなので、スポーツ漫画が好きな人も、ちょっと気になる初心者さんもぜひチェックしてみてください!
ベイビーステップ
「ベイビーステップ」は、テニスに向かないと言われるような普通の高校生が、持ち前の分析力と負けん気で成長していくリアル志向のテニス漫画です。
私にとって長年テニス漫画といえば、後から紹介する「しゃにむにGO」だったのですが、それを超えて一番好きな作品になったのがこの「ベイビーステップ」。
主人公は身体能力も高くなく、テニスを始めたのも高校生になってからというハンデだらけのスタート。
でも、観察力やコツコツと努力を積み重ねる粘り強さ、そして内に秘めた闘志で、少しずつ壁を乗り越えていく姿には、上手くなっていく説得力がありますね。
しかも、初勝利まで1年以上かかるほど丁寧な描写も好印象で、試合展開はとにかくリアル。
登場するライバルは、それぞれプレースタイルにも個性があって、「こういう選手いるよな」と思わせてくれる没入感もあるんです。
序盤に一度だけ「あれ?」となる試合があって、少し心配になったときもありましたが、すぐにリアル路線に戻ったので一安心。
淡々としつつも熱くなれる主人公の姿勢に引き込まれ、読み始めたら止まらなくなること間違いなしの傑作です!
しゃにむにGO
「しゃにむにGO」は、「赤ちゃんとぼく」の作者による熱血テニス漫画。
フィジカルエリートな主人公が、テニス部の先輩に恋してテニスを始め、真逆な性質のライバル兼ダブルスと共に成長していく物語です。
主人公は最初から天才肌に見えるかもしれませんが、実際には本格的にブレイクするまでに2年以上の月日がかかります。
プレイスタイルも、技術よりも体力と強メンタルを武器に走り回り、地道に差を埋めていくという非常に爽快なもの。
ライバルが才能と努力を兼ね備えていますが、メンタル面が弱く、いざという時に力を発揮できないという対比が面白いです。
テニスの試合だけでなく、「メンタルが大事」とされるスポーツの特徴がよく表れていますね。
少年漫画的な成長物語に加え、苦しみながらもテニスを捨てられないプレイヤーの繊細な心理描写も魅力。
努力と心の葛藤がうまく絡み合い、読み進めるごとに引き込まれる作品です。
LOVe
「LOVe」は、女子による男子テニス漫画。
主人公は、親に連れられ世界中を旅してきた、中学生女子。
しかし、たまたま出会った年上の少年が、自分にテニスの楽しさに目覚めさせてくれた。
そして、その少年ともう1度戦うため、年齢・名前・性別を偽り、高校男子テニスに参入していく。
そんな漫画です。
主人公の父が、ボクシングかつ戦場を舞台にしたバトル漫画「B.B.」の主人公だけあって、主人公自身も格闘技などもやっており肉体的に強い部類に入る人間。
それでも、やっぱりガチのアスリート男子高校生相手だと、力で戦い続けるのは厳しいものがある。
そんな相手たちに技術と根性で技術で対抗していく姿は、やっぱり日本人とって大好物もの。
年上の少年がさらに年齢を加えてしまうと、もう同じ土台で戦えなくなってしまうという時間的制限がある中で抗う姿もすごくいいですしね。
ただ、設定の関係上、どうしてもリアルさは少なくなってきちゃいます。
でも、それを補ってあまりある魅力があるテニス漫画だと思いますよ。
エースをねらえ
人生で一番最初に手を触れたテニス漫画。
今読むと古臭い感じはどうしてもしますが、それでも意外と、人間関係やこれからどうなっていくのかといったことが気になって、読み始めると熱中してしまうんですよね。
最初に読んだの小学生の頃でしたから、ほとんど覚えてなかったのもありますが。
でも、名前は知っている、ネタは知っているという人。
私と同じように、昔読んだことあるけど思い出せない人。
そんな人も読んでみると、はまっていくかもしれませんよ。
そふてにっ
硬式ばっかでソフトテニス漫画紹介できないものかと思い、考えまくってでてきたのが、これでした。
やっぱり、はじめてみたソフトテニス漫画というのが印象深かったんでしょう。
テニス漫画といえるのかはかなり微妙だし、テニスの知識とかは増えていかないギャグ漫画ですが。
ソフトテニスがもっと広がってくれることを期待して!
ソフトテニス自体は、硬式と違って、風の影響とかで変な動きをして、結構おもしろいんですけどねー。
テニスの王子様
最初の頃の雰囲気から、がらっと変わったテニス漫画。
何でもやりきるというのは大事だということを教えてくれた作品です。
ちょっと必殺技はでてくるけど、比較的テニス要素の強い序盤から、徐々に格闘漫画や超能力漫画路線に変化しつつあった頃は、「なんだこれ」と思ってしまった時期もありましたが。
でも、もう完全に変更してしまうと、一周回って「ここまでやりきってくれると、これはこれでありだな」と思わせてくれました。
しかもそこで終わらず、話が進み、続編がでて、能力バトル要素がドンドン追加されていくと、読者の予想をはるかに上回る状態に。
気が付くと、「次はどんなことで驚かせてくれるんだ」と、ワクワクしながら続きを読んでいくようになってしまいましたね。
GUT’s
「GUT’s」は、タイトル通りとにかく熱いテニス漫画。
主人公は結構めちゃくちゃなプレーをし、それをさらなる無茶と根性でカバーしてくるスタイル。
熱血テニス漫画といえば「しゃにむにGO」もそうですが、こちらがどこか爽やかな熱さなのに対して、「Gut’s」の熱さはまた違った、血と泥の混じったような熱さ。
私は毎月楽しみにしてたんですけど、当時そんなに人気がなかったんですよね。
埋もれた名作だと思うので、1度は試してみて欲しい作品です。
少年漫画的な展開なので、特に少年漫画が好きな方には。
ラブ・フォーティ
「ラブ・フォーティ」は、将棋界からテニス界に転向した異色の主人公が活躍するテニス漫画。
サッカー漫画では同じジャンルで「ナリキンフットボール」という漫画ががありましたが、テニスでこのような転向を描いた作品は珍しく、最初は驚きました。
主人公が将棋で鍛えた頭脳を活かし、頭脳派プレイを展開するのが本作の特徴。
しかし、単なる頭脳派プレイヤーではなく、パワープレイにも力を入れている点が好感を持てます。
現代のテニスは、パワーか頭脳かではなく、パワーの上にパワーを乗せるか、パワーの上に頭脳をのせるかの時代ですし。
主人公は時折、覚悟を決めすぎて無茶な行動を取ることもありますが、その人間らしさも本作の魅力。
少し基礎知識がないと、どのレベル相手や大会に挑戦しているのかが分かりにくい部分もありますが、それを除けば全体的に非常に面白い作品だと思います。
それだけに、連載期間が短かったのは本当に残念。
面白いテニス漫画おすすめまとめ
ここであげたのは、すぐに浮かんできた印象深いオススメ作品を書いてきました。
- ベイビーステップ
- しゃにむにGO
- LOVe
- エースをねらえ
- そふてにっ
- テニスの王子様
- Gut’s
- ラブ・フォーティ
これ以外にも、おもしろい作品もあります。
なので、テニスジャンルの漫画は読み始めると、結構長く楽しめますよ。
普段あまり手を出さない方も、1度試してみてください。
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